Browning Micro Adrenaline テスト

ハンティング用スタビライザーを装着した軽量セットアップ。
振動の消えはこのほうがシャープです。


ライティングシステムの改造話が先行してしまいましたが、体育館でテストしたBrowningのシュートレポートを・・・・・

シュート感覚はやや硬質で発射音も「パーン」という感じです。
しかし、数をこなしてゆくうちにだいぶ静かで柔らかい音になってきましたが、X-Forceのような「シューン」という感じとはかなり異なります。

これはリムの材質と1枚リムであることに起因しているものと思われます。
メーカーが材質を公表していないのではっきりとわかりませんがおそらくグラスファイバーの熱プレスによるものと思われます。

この種のリムはタフなのですが、どうしても硬質になりますしカーボンラミネートのリムなど比較するとシュート中の変化が大きくなります。
今回のこのモデルはユースのハンティング入門ないしはトレーニング用として設計されているローコストモデルなので当然と言えば当然です。


ハンティング用途の弓は年間にシュートする絶対本数が少ないのでカーボンリムなどはオーバークオリティになってしまうので意味がありませんからローコストプレスリムやライザーの質もあまり高価なものは使用されません。

リムの素材に使われるカーボン素材は繰り返し運動に伴う蓄熱の影響による反発力の変化が小さいため短時間に数多くシュートされるターゲット用に使用されます。
軽量で初速が速くなるのは副次的要素なのですが・・・・・

さて、ローコストリムに使用されるグラスファイバーは丈夫なのですが熱変化が大きく短期間の連続使用には向きません。

人間の筋肉に例えると疲労の原因となる乳酸がたまりやすいのがグラスファイバー、乳酸がたまりにくいのがカーボンファイバーなのです。

ところで、、肝心のグルーピングですが、これはX-Forceと比較しても遜色はありませんでした。


写真はRolandの49鍵用のケースですが、この弓にぴったりでしかもローコストです。(Ehecatl-Tuneモデル添付品)

ハンティングスタビであれば装着したままでも収容可能です。

 


シュート開始時と終了時にはかなりサイト位置が変化してきましたがこれはリムの変化によるものと思われ、カーボンリムより初期変化の割合が大きいようです。

経験的にある程度なじんでくると安定してくると思うのですが、材料から考えて1日に数多くシュートするFITAのフルラウンドなどのシュートでは途中で調子が変わってくることが予測されます。

私のところでは、50-30のショートハーフラウンドやフィールドのようにシュート数が少なかったりシュートインターバルが短い競技向けと位置づけていますがその範囲であればなかなか使いやすいモデルです。

結論を言うと、用途限定でのお勧め品です。

  2008.4.23
   
アロースピードメーターのライティングシステム改造

前回説明した通り、入手したProChrono Digitalのライテイングオプションは段ボール製のディフューザーでした。

このままでは、光源の熱の影響が心配なのでもっと燃えにくいものといろいろと考えたのですが、加工性が大きく難燃性も高いものとなると中々良いものが思いつきませんでした。

ランプのホールドと熱対策は後で考えるとして、加工しやすさを優先し3mm厚の塩ビシートを入手し手配しました。

 


やっと外出する時間が取れたので、光源ランプのホールド部材を東急ハンズで物色。

なかなか適当なものが見つからず四苦八苦・・・
途中で、フレッチャーのアロー受け部分のチューニング用のガラスクロステープ(Scotch#361)を購入。

最終的にこれが役に立つのですが・・・・・

ところで、東急ハンズ池袋店地元でもあり重宝していたのですが、最近商品構成が変わってきたらしく探しているものが見つかりにくくなってきました。
どちらかというと、DIYのためのショップというよりもファンシーグッズショップ化してきているようです。

電材系は最悪で何もない・・・・・・
まあ、秋葉原でも似たように傾向になってきているし売れなければ仕入れもしないのは当たり前と思いつつもなんとなく腹が立ってきてハンズには見切りをつけ、新しい弓のテストのために千代田区体育館に向かったのですが・・・・

丸ノ内線で、茗荷谷まできてふと思いついたのが、後楽園の講道館の1階にあったDIYショップ。


どうせここもとあまり期待せずに入店してみていやな予感が的中。
以前来た時よりも「ファンシーショップ化」している・・・
気を取り直して店内を探索。

ふと目についたのが、ステンレス製のパイプホルダー。(パイプの横受)

これなら、多少の熱にも平気だし間違いなく丈夫そうということで購入。

ここで、光源ランプの口径を計測してこなかったのに気がついたのですが、おそらく1インチ(25mm)だろうと勝手に決めました。

このパーツは25mm 32mm 38mmとあったので25mmとも思ったのですが、念のため32mmを購入。

あとは現物合わせで対応ということにして一路体育館へ。


この光源ランプは口径25mm、長さは270mm(10.1/2")の中国製130V40w仕様のものです。
スペアを欲しいのですが、名称も国内で入手可能かどうかもわかりません。
もし、ご存じの方がいらっしゃったらお教えいただければ幸いです。

 さて、帰宅してから計測したところ光源ランプは25mm径。

差の7mmをどうするか検討、25mmに買いなおそうかとも考えたのですが25mmぴったりだとランプに傷をつけたりする可能性も大きくなるのでやめて32mmで何とかすることにしました。

入手してきた材料を眺めているうちに、一緒に買ってきたグラスクロステープの表面に書いてある「耐熱用」「耐熱用ダクトシール」という記述に気がつきました。

そう、耐熱用なら光源ランプの熱くらいなら平気そうです。
そこで、このグラスクロステープを使用して7mmのギャップを埋めることに決定。
これなら熱にも強く、クッションにもなるのでランプを傷つけることもなさそうです。
 

最初は光源ランプに直接巻いてしまおうかとも考えたのですが取扱いがややこしそうです。

結局、テープの粘着部と表面を逆転させてパイプホルダーの内側に貼り付けることを思いつきました。

テープを逆転巻きするためのガイドとして手持ちのVibracheckの1インチ径のスタビライザーを利用、テーピングのように逆巻きしてから巻きあがったテープをパイプホルダーに挿入。

テープが外側になっているのでパイプホルダーへの固定も問題なし。

あとは光源ランプを組み上げたパイプホルダーに通してみてテープを2-3層程度はがして現物合わせ調整完了。

用意の塩ビ板にドリルで穴をあけホルダーを取り付け、手持ちの「エビナット」を使ってディフューザーの取り付けアームのホルダーを作り完了。

 
ちょうどテストを開始したばかりの、Browning Micro Adrenalineでお試し。

ディフューザーの形状がフルフラットになっているため、2か所あるセンサースリット部分での光量不足を心配していたのですが問題なしでした。

ちなみに、ピーク40#・ドローレングス26インチ・Navigator810+100grポイント(263gr)F.O.C10.5%のアローとの組み合わせで初速237fps(260.06Km/h)・26インチ計測でした。

XF HF 38#改造版でポンド当たりアロー重量8.30r/Lbsで240fps(263Km/h)。

今回は6.26gr/Lbsで237fps(260.06Km/h)ですからハイブリッドHFカム+X-Forceの組み合わせの方が2カムのBrowning Micro Adrenalineよりはるかに初速性能が高いことがわかります。

 

 

2008.4.21

Browning Micro Adrenaline


XF の40#仕様の自己開発はメーカーがその気になってくれるまであきらめて、ビギナーやドローレングスが短く非力なアーチャー向けのモデルをテストすることにしました。

ベースにしたのが、Browning Micro Adrenaline 40#モデルで2カムモデルで軸間31"、ドローレングスが18インチから27インチまで調整可能です。(予価32,000円)

ドローレングスはカムに内蔵のアジャスターの位置を変えるだけでボウプレスなどは必要ありません。ただし調整幅は1インチ刻みです。細かい調整はDループの長さやJagerグリップとの組み合わせでやるしかなさそうです。

非常にコンパクトなモデルなので手持ちのHOYTのリカーブボウ用ソフトケースに、入ってしまいました。
内寸85㎝×33㎝あればどんなケースでも持ち運び可能です。

 


テスト用の組み合わせパーツは、レストは定番スピギアのスーパーマグネチックレスト、サイトはローコストなものということで、ARCO SPORT EVO コンパウンドとLAS VEGASスコープ+TRU-ピープの組み合わせにしました。

レストはファールアウェイのCobraレストでも良かったのですが、ドローレングスに合わせてコードの調整が必要なので断念、アームテンション可変タイプのスーパーマグネチックレストに。
今回は射場などでのお試しセットにしたかったのでこのようにしました。

スタビライザーはライザーの形状を考えると6インチ前後のハンティングスタビライザーで十分なのですが、ややローリングが強いのでテスト用はスタッガードライブのセットをとりあえず装着。

アローは手持ちのNavigator 810 26.1/2インチ+100grポイント+Mini Blazer Vane+ピンノックを暫定使用。
ミディアム2カムなのでスパインはこの辺でよいはずですが・・・・・

次の土曜日に千代田体育館でテストしてみる予定です。

廃版になったAR-35SD(最後の1本)およびBrowning Micro Adrenalineベースのパッケージキットの発売を開始しました。

  2008.4.16
   
一時休止および別のテスト


無理やり作り上げたX-Force HF 40#仕様ですが、最終確認をしたのでテストを一時休止としカムをLFに戻しました。

最終確認とは、ケーブル類を長くしてブレースハイトを下げ、ドローレングスを短くしてみることでした。
手持ちのAR-35SD用のケーブルはXFのものより長いのでこれを流用しブレースハイトを7インチから6.1/2インチまで下げることに成功し、ドローレングスも1/2インチ前後短くできたのですが、予測通りピークも大幅にダウンし、ピーク31ポンドになってしまいました。

予測していましたが、さすがに実用レベルから外れてきたので(シュート感覚は良かったのですが)一時休止と決定しました。

テスト用に作成したアローは、現在組み上げ中のBrowning Micro Adrenaline HX(ローコストなユースボウでドローレングス18-27インチまでモジュールのポジション変更で対応)40#のテスト用に流用予定です。

このモデル、2カムでやや硬質な印象もありますが31インチの軸間でフレースハイトが7.1/8”となかなか使いやすいスペックです。

*BrowningのBow Specのページにはブレースハイト6.1/4"になっていますが間違いのようで実測でも7.1/8"です。

ただ、カムがミディアムからソフトカムの間くらいの感じなのでおそらくFMJ630ではスパインが硬すぎると思うのでシミュレーションの結果、予備アローとしてNavigator 710・810アローも準備してあります。

  2008.4.14
   
アローの見直し


採取した10m 18m 30mのサイト位置からチャートで追ってゆくと、70mではヴェインがスコープにヒットする計算になってしまいました。
90mはとても無理・・・・・・

ポイントを120grより軽くするかどうか迷っているうちに、FMJ630に取り付けたポイントがACE用であったのに気がつきました。

見た目ではほとんどわからないのですが、FMJでは770と690以外はACE用のポイントを使用できずNavigator用ポイントでなくてはいけません。


正確に言うと取り付けは可能ですがシャフトの外形よりポイントが細いのでシャフトの肩の部分がはみ出してしまい的面にヒットしたときにシャフトを痛めるおそれがあります。
 

なんとご丁寧に、ノックまで間違えてバイター2-95HXにするつもりが2-65XHを取り付けていました。
ポイントをFMJ用に取り付けるついでに120grポイントを100grにして再取り付け、ついでにノックも2-95Hに交換することにしました。


FMJ(フルメタルジャケット)630・26.1/2インチ(AMO)

☆ポイント 120gr ⇒ 100grに変更

☆ノック  バイター2-65XH ⇒ 2-95XHに変更

☆ヴェインは Bohnin Micro Vaneの左ヘリカルピッチアローで変更なし

☆総重量は 332.4gr  ⇒ 315.5gr

☆F.O.Cは変更前は計測を忘れていましたが変更後は12.85%

☆初速(27インチ測定) 228fps(250Km/h) ⇒ 240fps(263Km/h)
 


この変更がサイト位置にどれだけ貢献するかは不明ですが、次の土曜日に八幡山でテストしてみるつもりです。

自分自身の環境を考えると毎年母校のクラブで開催されるPAAラウンドもどき(70-60-50m)を賄えれば十分なのですが、40ポンド仕様で90mまでシュートしたいアーチャーはたくさんいますし、最も効率のよい方法を検討するのに良い機会でもあります。
ということで、挑戦をしてみることに・・・・


まあもサイトの高さの問題は、ピープの位置を持ち上げてやればアンカーポイントが下がりアローの仰角をあげてしまえばそれで解決するのですが、アンカーポジションの変更に伴い筋肉のテンションが高くなり射ちにくくなるので・・・・・・・
 

 

八幡山でテストしてみましたが30mで6m程度サイトアップしました。  2008.4.14
  2008.4.10
   
ストリングとケーブルの素材


PSEではストリングにBCY8125、ケーブル系はBCY450Plusを採用しています。

8125は俗にいうファーストフライト/ダイニーマ系素材でやや弾力があり、450Plusはノークリープ(おおざっぱに言ってストレスにより塑性変形しないの意味つまり伸びにくい)にするためにダイニーマに30%がベクトランを混紡したものです。

つまり、PSEではケーブルには伸びない素材を、ストリングには多少の伸び変形は存在するものの弾力のある素材を組み合わせています。

一見すると、ストリング、ケーブル両方とも伸びない素材にした方が安定感が増すような気がしますが、素材メーカーBCYのQ&Aページにはケーブルにはノークリープ素材をストリング素材には100%ダイニーマ系の弾力のある素材を使用したほうが、わずかですが初速が速くなるという説明があります。

おそらく、ある程度弾力がある素材の方がノックがストリングから離れるときに「だめ押し効果」があるのだと思います。

PSEはおそらくその理由で現在の組み合わせを採用したものと思われ、PSEのモデルの個性もその組み合わせにより形成されているといっても過言ではありません。

一方、日本でのシェアが高いHOYTではストリングもケーブルも両方とも100%ダイニーマ系が採用されています。
また、高級ストリング/ケーブルのカスタムメーカーとして有名なWinner's Choiveも8125をストリング/ケーブル材料として使用し販売しています。

以前、人に頼まれてPSEのストリングとケーブルをWinner'S Choiceのものに(つまり両方とも8125)換装したことがありましたがシュート音は静かでしたが、PSE独特の低い腹に響くような「ドスの効いた」発射音とは別次元の音になり、なんとなくく頼りないイメージがありました。
フルドローで壁に達したときでも変に奥行き感があり、少なくとも私の好みではありませんでした。

ところで、日本で一番多く販売されているHOYTのコンパウンドボウの純正部品はメーカーから供給されていないようで、日本のディーラー達は自作したり、Winner's Choiceのようなストリング作成業者より入手しているようです。

これはどういうことなのでしょうか?当初のメーカー出荷状態のメーカーの意図した設計値のパフォーマンスが確保できるのならそれでよいのですが・・・・・
HOYTは(そして日本のディーラー達も)その点をどのように考えているのでしょうか?

今のところPSEはメーカーが純正品を供給してくれています。

私のところのEhecatl-ProブランドではストリングだけPSEの天敵でもあるMathewsのZEBRAストリングを使ったりしていますが、同じ8125系なので問題も違和感も発生していません。ただ、ピープが回転しにくい環境が欲しかったのでそうしているだけです。

そのため、リムなどの使用による変化や経年変化以外はメーカーが意図したパフォーマンスを維持できていると考えています。

誤解されないように言っておきますが、Winner's Choiceの製品が悪いとは言っているわけではありません。PSEが選択したノークリーピングのケーブル素材とダイニーマ系のストリングという組み合わせでせっかく味付けしたものを損なっているような気がすると言っているだけです。
少なくとも、私のフィーリングとは合わないような気がしています。
念のため・・・・・・

  2008.4.8
   
続・更なる実験 (X-Force SD LFの改造)


テスト組みしたX-Force HF 40ポンドをテストしてみました。

アローはフルメタルジャケット630・26.1/2インチ(AMO)+120grポイント
                         +Bohning Micro Vaneの左ヘリカルピッチアロー(重量332.4Gr・ポンド当たり8.7Gr)。

アロー初速 228fps (250Km/h) ⇒ 27インチ位置にて測定

実射は10m・18m・30mでしたが、グルーピングは良好。
弦音は静かで余計な音がまとわりついた印象は全くなく弦が風を切る音しかしていません。

スタビライザーは47ポンド仕様のままでシュートしたので、エイミング中の重量感は当然ずっしりした感じになりましたが違和感はありませんでした。
おそらく、突撃用ライフルから競技用ライフルに変更するとこんな感じなのだろうなという印象でした。

さて、前回問題ありとしたのはベースのモデルがX-Force6 HFなのでブレースハイトを6インチにしたかったのですが、X-Force6の標準スペックもストリング/ケーブルセットではどうやっても7インチのブレースハイトしかなりませんでした。

  X-Force6  HFストリング 

60.7/8"

X-force6  HFバスケーブル

34.1/8"

X-Force6  HFコントロールケーブル

36.7/8"


また、ブレースハイトが高くなってしまったため、最低ドローレングスが26インチから27インチになってしまったため、適応範囲が狭くなってしまいました。
私のリーチではなんとかなりますが日本人の多くには微妙なドローレングス範囲です。

要するに、X-Force6 HFのバリエーションモデルを作ろうとして、X-Force7の40ポンドモデルが出来上がってしまったのですが・・・・

X-Forceのオリジナルは6インチのブレースハイトにすることで「世界最速」と表現される初速を実現しているのですが、これを7インチにしたX-Force7ではIBOスピードは348-340fpsから340-332fpsと約8fps遅くなっています。


X-Force7が登場したのは6インチの低いブレースハイトでは、フォームによっては押手にストリングがヒットしやすくなるので一部のアーチャーからの要望が強かったためだと思います。しかし、PSEのフォーラム内では更に過激なブレースハイト5.1/2インチの開発しろという意見まで登場していますが・・・・
 


さて、6インチブレースハイトモデル用の純正パーツを使用しているのに何故40ポンドリム換装にしたとたんにブレースハイトが6インチにできない理由なのですがそれはリムの強さにあります。

PSEの純正モデルであるX-Force6HFの50ポンド/60ポンドもリムの強さは異なるのになぜ両方とも6インチブレースハイトにできるのかというと、おそらく50ポンドモデルと60ポンドモデルではケーブルやストリングのツイスト数を変化させているのだと思います。

つまり、より強い60ポンド用のリムではケーブルやストリングは、50ポンドリムと組み合わせた場合より10ポンド分のテンションの増加により伸びてしまっているはずなのです。
その伸びを補正するにはケーブルやストリングのツイスト数を巻き増ししたやれば良いだけなのです。

おそらくPSEの設計段階でベースにしているのは70ポンド仕様のモデルで、組み合わせるストリングやケーブルの長さを決定するときにある程度のツイスト数を設定、それを60ポンドや50ポンドリムと組み合わせるときは巻き戻しをするという方法をとっているものと思われます。

X-Force7 HFでは、チャート表では使用ストリングとケーブルはX-Force6と全く同じなので6のケーブルとストリングの巻き上げをしてブレースハイト7インチにして出荷しているものと思われます。

彼らが設定したのは50ポンドまでで、40ポンドのリムとの組み合わせは考えていないため、異例な組み合わせである弱いリム(今回使用したNo.4)は想定外だったのだと思います。

つまり、現在私がテストしてリムで6インチブレースハイトを実現したければストリングやケーブルの巻き戻しをすればよいのですがこれ以上巻き戻しができないところまできているので、実現するためにはより長いケーブルとそれに合わせたストリングを別途作成しなければなりません。

しかし、今回の実験の目的はなかなか日本人向けの弱いポンドのモデルを作ってくれないPSEに、コストがかからない方法(つまり手持ちのパーツ内で)でこちらの希望するモデルとスペックを提案することにありました。

結果、7インチブレースハイトになりましたが、的中精度やバランスなどはの遜色まない組み合わせになりましたし、7インチのブレースハイト押手の肩を入れ込んで押手にストリングが当たりやすいフォームが多い日本人には向いているのかもしれません。

当然、6インチと7インチではアローに与える蓄積エネルギー(パワーストローク)に差があるので初速はでませんが40ポンドの弓でハンティングをするわけではないのでこれで良いのだろうという気がしていますので、当分、この状態でテストを継続するつもりでいます。

ちなみに、ケーブルなどを別途に作成して6インチブレースハイトのセットを組んだとしてもピークウェイトは40ポンドを割り込みおそらく34-5ポンド前後になるはずです。


ブレースハイトを高くするとリムのたわみ量が多くなるのでポンド数は上がりますが初速や矢伸びは低下します。

低くするとアローに伝達されるエネルギー量は大きくなるのでおなじポンド数で比較すれば、ブレースハイトが低いセットの方が初速も上がり矢の伸びも良くなりますがコントロール性は悪くなります。
 

  2008.4.8
   
新兵器達・・・・

デジカメとスタビセット

後輩のK氏のコンパウンドボウ体験シュートとアップタ゜ウンタイプのスタビライザーセットのテストを行いました。

その際にK氏が持ち込んできたデジカメの最新機種(カシオ製のハイスピードムービーの撮影可能なモデル)のお披露目と実験も合わせて開催。

なんと、どちらかというと薄暗く光量が不足気味な千代田区の体育館の室内撮影でもカムの動き、ストリングの返り、そしてアローの軌跡まで確認できます。

これはチューニングの際の強力な助っ人になりそうです。

三脚に固定したカメラでハイスピードモードで、レスト近辺の撮影すれば、どちらかというと面倒なノッキングポイントのチューニングが簡単にできそうな予感もします。

価格も10万円台とのこと。
バイターやEASTONのスロービデオが自動車のクラッシュテストに使うような専用スタジオで超高速撮影機器と専用のライティングという数千万円はするような高額の機器で撮影されていることを考え合わせると夢のようです。

現在のところ、交換レンズ方式のモデルは登場してきていませんが近々開発されることは間違いないと思います。

ところで、新しいスタビライザーセットは振動もなく良好でしたがバイターのす旅ではやや前重に過ぎるということで、AVIAのパラボリックスタビライザーに変更。

振動の消えはさらにシャープになりました。非力なかたにはこちらがお勧めかもしれません。

ところで、メカ好きな千代田の面々、このカメラを見てしまったのでお病気が始り今頃秋葉原界隈をうろついているものと思われます。(笑)

追 伸:

こちらはリカーブボウバージョンです。

30インチのバイターでは、前重すぎるためパラボリックの短めのものに交換。ただし、若干のローリングが出るためカウンター位置にオフセットバーを組み込んでいました。

恐ろしく静かです。
ただ、弓が飛び出すセッティングではないので好みの分かれるところかも知れません。

某氏曰く「射った気がしないかも・・・」だそうです。

2008.4.14

アロースピードメーター

私のところではアロースピードの計測に右図のPro Chronoを長年使用していますが、室内で使用するのがほとんどなので機器の上部にあるディフューザーから小型のスポットライトを吊るして使用しています。

スポットライトの分、アローのクリアランスが小さくなるのでシューティングマシーンはともかく、実射するときにはかなり気をつかいながらシュートしていたのですが、メーカーで専用ライティングシステムがオプション販売しているのを発見、手配してありました。

現物が到着してびっくり、専用の真空管のような長尺のランプはともかく、ディフューザー部分は段ボール製でスリットとカットが施してあってそれを組み立てて使用するもの。


まあ、室内でしか使わないのであればそれで十分といえばそうなのですが・・・・

いずれ時間があったら、塩ビ板でもう少し丈夫なものに作り変えようかと考えています。

ところで、光源のランプは130V仕様なので光量が不足したらアローカッター用に準備してあるスライダクで昇圧するつもりです。

2008.4.8
   
続・X-Forceのバリエーション(スタビライザー)


Vibracheckより10°ダウンタイプのコネクターが到着したので組み込んでみました。

これは知り合いのK氏にテストしてもらうためのサンプルセットです。

K氏は、リーカーブボウも並行してシュートする上、リカーブボウでも同じようなセッティングでシュートする予定だそうで結果・レポートが楽しみです。

さて、仕入れの関係で余分に2セット手元にありますのでご希望の方にお分けします。

価格はMartin Stabilizer Wing (ブラック)+ Vibracheck Quick Disconnect 10°down (シルバー)で10,000円です。
入手希望者はメールをください。

限定2個です。今後追加入荷の予定はいまのところありません。

(ひとつは予約が入りました。残1です)

 

10°ダウンのコネクターをエレベーションウィングに取り付けするためには1/4インチ規格の六角レンチが必要です。

ところで、この方式では写真の矢印の方向に負荷がかかりやすいと思います。

そのため、カムのシンクロが取れていなかったり、組み込みスタビライザーの残留振動が大きいなどの場合には、梃子の原理で負荷が増大するためハンドル部にダメージを与える可能性があります。

左図のようなオーバードロー気味フォームのため、

*ひっかきリリースをしストリングを荒らしやすい。

*ストリングが押手にヒットしやすい。

*サイトのねじなどが緩みやすい。

*スコープの水準器が飛んでしまう。

*発射音が大きかったり残留振動が大きい・・

などの症状や傾向があるアーチャーにはまず向かないと思うのでお勧めしません。


尚、当方でお分けしたパーツまたは類似の部品を使用した結果発生したトラブルに関しては当方では一切の責任を負いかねますので予めご了承ください。

このセッティングは実験段階で十分にテストをかさねて発表したものではありませんので・・・・念のため。

さて、このセッティングはかなり前荷重で私のように押手の肩が弱い人間にはややきついようです。

私の好みは、やはり右図のようなスタッガードライブのオフセット方式です。

現在、製造中止になったMicroFlexをOmega Stabilizerに差し替えてテストしてなかなか良い結果を生んでいます。

右図の写真は、下の「更なる実験」の産物。X-Force HF 40#仕様です。
ブレースハイトがいろいろな事情で7インチになっています。

  2008.4.4
   
更なる実験 (X-Force SD LFの改造)


PSEのWebサイトに行き、http://tune.pse-archery.com/ を覗いてみてください。
2008年のリストのうち、X-Force6 HF のチューンチャートと X-Force Shortdraw LF のものをご参照いただき、最下部に記載してある表を比べて見てください。

(直リンクは禁止されているようです)

"Draw"  " Draw Weight"  というヘッダーの後に"40 50 55 60・・・・"というが並んでおり、その下に数字が書かれていますがこれはそのポンドのモデルに使用されているリムのコードナンバーを示しています。

X-Force6HFでは50ポンドのところに"7"が60ポンドには"10"が、X-Force Shortdraw LFでは、50ポンドに"4"が、60ポンドに"7"が表示されています。

つまり、X-Force6HFの50ポンド用リムとX-Force Shortdraw LFの60ポンド用リムは同じものを使用しているということを示しています。

多くの方がリカーブボウの感覚で50ポンド用リムはどのモデルに装着しても50ポンド、60ポンド用は60ポンドになると思い込んでいますがそうではありません。
コンパウンドボウにおいては、リムというエンジンに対してホイールまたはカムという変速機が組み込まれているため最終エネルギーは、エンジン直結ともいえるリカーブボウとは異なり可変になっているのです。

例えば、前述のX-Forceのように同じNo.7リムを使用していてもギア比の大きいHFカムと、ギア比の小さいLFカムではタイヤに与えられる駆動力でもあるポンド数は異なるのです。

これは、PSEにかかわらずHOYTでもMartinでも同様です。
ただ、メーカーが方針としてリムの強さ(厚さ)を示すリムコードナンバーを発表しているかどうかだけの問題です。

PSEはここ数年リムコードとチューンチャートを公示していませんでしたが、2008年から過去のモデルまですべて公表しました。
そのおかげでX-Force6 HFの50ポンドモデルとX-Force ShortDraw LFモデルの60ポンドでは同じリムを流用していることが判明しました。

HOYTでも社内ではリムコードを表示したチューンチャートが存在していますが現在公にはされていないようです。
現在、日本の主なディーラーにもデータは提供されていないようです。

かつて、長野五輪があった年、私は某ショップの手伝いをしていたのですが、オリンピック視察後表敬訪問してきたEASTON社会長のJ・EASTON氏と少しだけ技術的な話をする機会がありました。
J・EASTON氏の帰国してすぐに、なんとリムコードの入ったチューンチャートが送られてきたのです。
このチャートには、ディーラーにも公表されててなかったリムコードが明記されていました。

(質問の内容と私が作成して店先で流していたPower PointでのEASTON/HOYTの製品案内のプレゼンテーションが気に入ったためのようです)

チャートは大変有用なもので、その後トラブルがあった際のリム交換や差し替えが必要な時など大変役に立ちました。

次の年、AMOのショーで話をする機会があったHOYTの社長R・ウォークにチューンチャートの提示を求めたところ、最初は渋っていたのですが、「昨年のチャートはジムが提供してくれた」というとしぶしぶシステム手帳を懐から出し「これのことか」と見せてくれたのがその年の最新チャートでした。

結局、その年はチューンチャートの提供をしてもらったのですがチャートにRevisionが明記してあったところから考えるとチャートの内容は年の途中でも何回か変更されていたようです。

(その後HOYTがリムコードが記載してあるチューンチャートを提供しているかどうかは定かではありませんが、少なくとも一般には知られていないようです。ディーラーでも存在を知らないところがあるかも知れません・・・・・)

さて、本題に戻りますが今回のPSEのチューンチャートの公表に伴いある実験を思いつきました。

現在、PSEのX-Forceでは50#・60#・70#・80#といったラインナップで、最低が50ポンド(実用レベル45ポンド位)で、私を含めた非力な日本人には体力的にややきついものがあります。
特に射数の多いFITAラウンドターゲットを中心とした日本の競技用としては無理があります。

以前からPSEディーラーであるProSelectさん経由で低ポンドのモデルをリリースしてくれるように圧力をかけてもらっているのですが、販売数量の問題も含めなかなか対応してくれないのも事実です。

そこで、2本ある比較テスト用X-Force のうちのLFモデルを利用してある実験を試みました。

リムコードとポンド数の関係は下記のようになります。

  50# 60# 70#
X Force6 HF 7 10 14
X ForceSD LF 4 7 -

ここで、X Force SD LFの50#の欄にある4番という数字に着目してください。
表を単純にスライドさせると下記のような表が出来上がります。
  40# 50# 60# 70#
X Force6 HF 4 7 10 14
X ForceSD LF   4 7 -


つまり、X Force SD LFのカムとケーブル・ストリングをX Force HF用の組み合わせスペックに換装するとX Force6 HFの40#モデルが出来上がるはずなのです。

ということでやってみました。結果から言うとリムポルトを締めこんだ状態で38-39ポンドのモデルが出来上がりました。

単純にいうと万々歳なのですが問題も発生しました。

それはまた次回説明しますが・・・・

とりあえず、実射テストのための40#クラスに適合したスパインのアローを作成しなくてはなりません。
シミュレーションではフルメタルジャケットの630・26.1/2インチ(AMO)+120grポイントでよいはずです。

日曜日に実射テストと並行しながら問題点の抽出・確認そして対策を検討してゆく予定でいます。

2008.4.2
X-Forceのバリエーション(スタビライザー)



X-Forceはエクストリームリフレックスライザーであるため、スタビライザーを装着していない状態でも重心位置がかなり的方向にあります。

そのため、あまり長いセンターロッドを使うと前重になりすぎるため私は20インチのセンターを使用しローリングと振動のダンプの目的でオフセットバーに種類の異なるショートロッド2本を装備した「スタッガー方式」のカウンターを組み合わせています。(左図)

私にはしっくりとくるセッティングなのですが、他の方にはやや重く感じるようです。


右は同じX-Forceなのですが、軽量でやや前バランスが好みというアーチャーのセッティングです。

Martin Elevated Stabilizer WingとVibracheckなどで販売しているQuick Disconnectの10°オフセットコネクターを組み合わせ、バイターのセンタライザースタビライザーの30インチのものを組み込んでいます。

こうすることにより、スタビライザーの取り付け部分がハンドルの中心により近くなるためセンターロッドに加えられる震動が小さくできます。ただし、そのままでロングサイズのセンターロッドを装着するとサイトとクロスオーバーしてしまい視野を妨げられるので10°ダウンのコネクターを採用したとのことです。

この組み合わせのメリットはシンプルな構成のため軽量化が図られ振動も小さくなることです。
また、センターをダウンセットすることによりローリングにも効果があるようです。

 

どちらかというと、評判の割にはいつまでもゆらゆらとした震動が残留しあまり感心できないと思っていたバイターのロッドがほとんど揺れていません。

私は実射していませんがおそらくフィーリングとしてはソフト系に分類されるのだと思います。

私自身はハード系指向なのでスタッガーオフセットを使い続けると思いますが、これも結果がよさそうなセッティングです。

軽量タイプが好みの方にはお勧めです。

   ← Martinのアダプタ。
ただしダウン用コネクターは手配中のため写っていません。

こちらはテスト用のX-Force HF SS。

軸間27インチ弱でリカーブボウ用ケースにも収納可能なコンパクトサイズなのでフィールドアーチェリー仕様としてハンテイングスタビライザーを組み合わせてみました。

実射では、X-Forceシリーズの中で一番震動が小さく、残留振動もほとんど感じません。シリーズのなかで一番ケーブルテンションが高いセッティングのモデルなのでそれも貢献しているようですが・・・・・

どちらかというとハード系か?

ただし、短いのでアンチローリング対策としてBack Doinkerを組み合わせてみました。
なるべくコンパクトにしたかったのでカウンターバランスタイプにしましたが、ローリングが気になる方はオフセットバーとの組み合わせの方が良いと思います。

 

2008.3.17

   
X-Force Twins 比較テスト




XF6とXF LF SDの比較テストを母校の八幡山グラウンドで開始しました。

写真の左がX-Force LF SDモデル、右がX-Force HFで違いはカムの大きさと形状それに伴うレットオフ率だけです。

もちろん、ストリングやケーブル類の長さは異なりブレースハイトは前者が6.9/16インチ後者が6インチです。

そのほかは全く同じ仕様で装着するサイトやスタビライザー等のアクセサリー類は同じ種類のもの、そしてピークウェイトはほとんど同じにしてあります。

ドローレングスはXF6が26.3/4インチ(AMO)、XF LF SDが26.3/4インチ(AMO)とほぼ同じです。
ただ、XF6はレットオフ70%にしてあるのでアンカー時に奥行き感がありますが、XF LF SDではレットオフ率が低いのでアンカー時点でも強引でタイトな印象が強く気を抜くと引きずられます。

実射すると、XF LF SDのほうがドローレングスの設定が短いような感じがするのですが、ドローイングマシーンでのドローレングスチェックでもほとんど同じ長さでした。

さて、テストアローは共有でEASTON Navigator FMJ 570番 26インチ(重量:338.6Gr    F.O.C: 14%)を使用ということでテスト開始。

最初に、XF LF SDのレストを調整しながら30mでサイト合わせ。
レスト調整でなんとかグルーピングが10点範囲までになりましたが、サイトの高さはXF6より5m分低くなりました。
50mまでシュートしてサイトチャートのレベルを比較してみないとなんともいえませんが、この辺は3月上旬に参加予定している母校の春合宿のときに比較することに。

理由はパワーストロークが1/2インチほど異なるためと思われます。
そのかわりノックがストリングからはなれる時間が早いので安定したグルーピングを実現しやすいものと思われます。

そこそこ、調整が終了したのでXF6と交互にシュートして比較テスト。
弾道を見る限りXF LF SDのほうが、XF6よりもシャープな感じがありグルーピングもタイトな印象があります。
また振動もなくかなり静かですが、うまく表現できないのですが、XF6とは別次元のイメージでどちらが良いとも悪いともいえません。

個人的感覚としては本気でテンションとコンセントレーションを維持できハイスコアを狙うならXF LF SD、のんびりゆったりと楽しみたければXF6を選択かなという感じでした。

まあどちらにしても、慣らし運転が終了していないので、引き続き気長に比較テストをする予定です。

ところで、途中で先輩OBのSさん(CPアーチャー)が見えたのでモジュール交換してドローレングスを調整し25.1/4インチに変更して試射してもらいました。
アローは私のものをそのまま使用してもらったのですが、サイトは10m分ダウンしました。
パワーストロークが1.1/2インチも異なるので蓄積エネルギー等を考えると当たり前の現象ですが、こういった比較はしてみたことがなかったので新鮮でした。
当然適合スパインも異なるはずなのですが、Sさんのグルーピングは私のほぼ10点領域内の上を行ったほぼインナー10領域レベルでした。

Sさんは最近ショートハーフ700点を超えるレベルなので当たり前なのでしょうがシュートレベルの差に唖然とさせられました。

ところで、以前記事に掲載した通り、カムの傾きはドローレングスによって変化するので私のドローレングスに合わせたセットだとSさんのドローレングスではカムはフルドローでも左に傾いたままで直立はしないはずです。

つまり、ストリングの軌跡は若干荒れているはずですが、側で見ている分にはまったく認識できないレベルの振動のはずです。

しかし、Sさんから若干の振動とノイズを指摘されました。
普通の人では判らないレベルのはずなのですが・・・・・

  2008.2.18


母校の岩井合宿に日帰りで参加し、50mで比較テストを実施しました。

結果、グルーピングはどちらも大きな差はありませんでした。
サイトもほとんど差がなかったのですが、XF LF SDのほうが1-2m位サイトチャート幅が短いようです。
ブレースハイト差(パワーストローク)を考えるとこちらのほうが効率が良いということなのだと思います。

ただ、慣れも含めてXF LF SDのほうが強引なイメージがあり油断していると、エイミング中に引きずられることもあります。

XF6の方は、レットオフが大きいせいもあって、ゆったりまったりしたイメージでアンカーを維持できるのでこちらの方が精神的には楽です。

私個人としては最終的にはXF6を選択ということになるような気がしています。
この辺は完全に好みの問題なので、私のようにどちらも使用範囲にある人間の贅沢な選択なのですが・・・・・

ドローレングスの関係で選択の余地がない方は否応なしなのですが、もし私と同様にクロスオーバー範囲にある方なら、FITAフルラウンドでハイスコアを狙いたいのであればXF LF SDがベター、私のようにゆったりまったり弓を楽しみたいのであればXF6ないしはXF7を選択ということになると思います。

  2008.3.9
   
アローの回転数


雑誌に掲載されていた「アローのヴェインによる回転数の測定方法」に触発され、実際にやってみました。

リカーブボウの時代からピッチの強いアローのほうが良い結果がでていたためこだわりがあります。
コンパウンドボウに転向してからレストクリアの関係でストレートピッチで我慢していたのですが、ファールアウェイタイプのレストを入手してから、ヴェインのクリアランスを気にしなくてすむようになりました。

ヘリカルピッチは好みもあり極端に嫌う人も多いのですが、(試しもせずに風説評価しているのが大部分のようですが)私自身は、少なくともショートレンジでは、かなり効果があったのでこだわりがあります。

ただ、現在使用してるBohningのマイクロヴェイン(1インチ長)でヘリカルピッチにするのは結構大変です。
フレッチャーやクランプを加工しながら、いろいろとやっていますが、まだ目標とするヘリカルピッチにはなっておらず、スパイラルに近いものです。

さて、自宅では10m以上の距離での計測では無理なので2mで模擬実験。測定は、雑誌で紹介されているような2枚ペーパーを射ち抜く方法を使わず、マットに刺さった状態でのヴェインの角度計測によって行いました。

弓は47ポンドピークのX-Force SDアロースピードは26インチ測定で265Km/h弱、アローはフルメタルジャケットに1インチのマイクロヴェイン1インチ×3枚の左ヘリカルピッチもどき(右図)。

結果は約2mの距離で2,177rpm。

雑誌で掲示されている記事だと30m辺りでもっとも回転数が増加しているようなので30mで計測すればもっと速い回転数になるのだと思います。

しかし、2m計測で他のセットで計測すれば相対評価は可能なはずなのでいずれ他の組み合わせでもテストをしてみるつもりでいます。

母校の八幡山グラウンドでなら距離でやることは可能ですが、出来心で計測機器を打ち抜いてしまう可能性も高いのであきらめました。

ヘリカルピッチとスパイラルピッチの正確な違いはネットでいろいろと検索してみましたが、いまだ発見できていません。

少なくともアーチェリー用のヘリカルピッチとはヴェインの風の入り口と出口部分がアローの進行方向に対してまっすぐでなければならずそうでないと
直進性が損なわれるためロスが大きくなるはずです。

上記写真のものはまだ出入り口の方向が不完全なのでスパイラルだと勝手に分類しています。

尚、市販のヴェインで渡して意義のヘリカルピッチの条件を満たしているのはSWVだけです。

カーリーヴェインやBohningのDead-Xなどは入り口/出口が真っ直ぐではないのでここではスパイラルと定義しています。

 尚、雑誌で紹介されているやり方「ペーパーを直列に打ち抜く方法」だと1枚目を通過した時点でかなり抵抗があり2枚目ではかなりロスした状態になるので精度は出ないはずです。

直列ペーパーチューンでは1枚目を打ち抜いた時点でペーパーの摩擦抵抗でがあり2枚目に到達した時点でかなりブレーキがかかってしまいます。

 詳しくは、ミスの記録の「ペーパーチューンの失敗」をご覧になればお分かりになると思います。

  2008.2.11
 
X-Force LF SD テスト仕様


実射を繰り返しているうちに、予測通りポンド数が落ちてきて47.5ポンドになりました。
ただ、ストリングのおさまりが悪くピープが回ってしまうので、業を煮やしてストリングを交換することにしました。
メーカーから正式なチャートは来ていないのですが、リムに貼付してあるスペックからストリング長は57.83インチ???とかなり半端な数字です。しかし、考えてみれば58インチをちょっとだけ巻き上げれば済みます。

そこで、58インチはMojo-SH用のストリングと同じサイズなのでEhecatl-Tune用にストックしてあったBarracuda58インチを流用してみることに。

案の定数回ストリングを巻き上げるだけでブレースハイトはオリジナルの状態にできました。
比較対象のXF6はすでにBarracuda換装のEhecatl仕様になっているのでこれで条件はより同等レベルに近づいたことになります。

ストリングの両端の重り(ノックセット5個分)もBarracudaストリングに付加し条件を揃えました。

さて、交換したストリングも数射シュートして落ち着いてきたところで、アロー初速を計測してみました。


テストセットのドローレングスは26インチセットなので、IBOに準拠して計測器の入り口とライザーのバックサイド間を26インチにセット。
シュートはばらつきを少しでも減らすためシューティングマシーンであるHooterShooterを使用。

アローはXF6で使用しているFullmetalJacket570の26インチ(AMO)で重量は338.6Grです。
この組み合わせだと、7.2gr/Lbsなので5gr/Lbsを標準とするIBOよりもATA(旧AMO)計測に近いことになります。

さて、XF6 、XF LF SDそれぞれ3回計測で240.66fpsと241.33fpsとほとんど同じでした。
時速換算でほぼ264.44Km/hになります。

単純には結論付けられませんが、XF6のブレースハイトが6インチ、XF LF SDは6.9/16インチなのでパワーストローク(ストリングがアローを押してくる距離)はXF6のほうが半インチほど長い計算なので初速は大きくなるはずです。
にもかかわらず、初速が同等ということは、XF LF SDのカムのほうが速く回転し効率も良いことになるのだと思います。

もうひとつ突っ込んで考えると、一般にブレースハイトが高いモデルのほうが安定性は高くなるので、初速が同じならブレースハイトが高いセットのほうが的中には有利なはずなのです。

11月に計測したXF6の初速(263fps・時速258.96Km/h)より若干速くなっていますが、以前の計測はマシーンではなく私の実射によるものだったのでその関係かもしれません。


続いて、ペーパーテストを実施。
ここでは、主としてノッキングポイントの調整を行います。
使用レストはCobraのファールアウェイタイプなのでレストアップポジションでノックボトムで1/4インチにノッキングポイントを初期設定してあります。
尚、レストの左右はメーカー設定のセンターラインの状態のままです。

さて、ペーパーの結果ではノッキングポイントがかなり低い状態(テールアップ)だったのでレストを少しずつ下げて、右図の状態まで持ってきました。

最近のUSAのプロたちのペーパーテストのお勧めは若干のテールアップなのでほぼその位置にしました。
まだ、慣らし運転は不十分なのでこの位置は変わってくると思いますがとりあえず初期設定・スタートポジションとしては十分な調整だと思います。


次は2月9日に予定している母校の射場でのOB練習会での実射によるグルーピングテストなのですが、それまでに2つの壁、初期に発生するバスケーブルの伸びを原因とするカムシンクロの狂いの修正、続いて起こるコントロールケーブルの伸びによるシンクロずれの修正という調整をクリアしなければ安定期には到達しません。

母親の介護の合間に近射をして矢数をこなすしかないので当日までに可能な限り射込むつもりでいます。

もっと過激な方法・・・・たとえば禁断のドライファイヤーつまり空射ちを数回やると間違いなく慣らし運転は急速に
進行するのは分かっているのですが、破損の危険性を考えるとやる気にはなりません。(笑)

2008.1.29



到着しました!!

早速セットアップし、レスト・サイト等を組み込みました。
比較用のXF6との違いは前項の通り、ストリングのみ。(正確に言うとサイトは手持ちのSure-LocのショーティですのでXF6のSupremeとは若干重量が異なります。)
ピークは、48ポンドでレットオフは62%でした。
XF6は47ポンドですが、しばらくシュートするとリムの硬さが抜けポンドが若干落ちるはずです。
XF LF SDもしばらくシュートしていると同じくらいのレベルまで変化するはずなのでしばらく慣らし運転をした後ポンド数はそろえるつもりでいます。

さて、ドローフィーリングですが、やはり想像通りやや硬質な印象です。
特に、アンカーリング直前は少々強引なイメージもあります。
原因はカムの形状によるキャラクターの違い、そしてもうひとつの原因はレットオフ率で、XF6は60%と70%の切り替えが可能なので70%で使っていたためかなり柔らかい印象があるのだと思います。
LFカムはレットオフ率固定なので、当面比較テストは62%と70%(実際には71%)で行うことにしますがいずれタイミングを見計らって60%に変更したXFとも比較する予定でいます。

しばらくは、慣らし運転が必要なので合間を見て仕事場でシュート。
来月の第2土曜日の母校のOB練習会で実射比較テストを行うつもりでいます。

  2008.1.27
   
PSE X-Force LF Short Draw


X-Forceのショートドローモデルがついに上陸しました。
来週早々には手元に到着予定です。

さて、私のドローレングスは26インチなので、ノーマルタイプのX-Force (以下XF6)もX-Force LF Short Draw(以下XF LF SD)もどちら使用できるため、カムの違いを比較するのに好都合です。

ということで、以下の条件で2台を並行比較テストすることにしました。

効率とカムの傾き等を考えるとXF LF SDのほうが有利なはずですが、やってみないとわかりません。
いままでこれだけ似通ったコンストラクションのモデル2台の同時並行比較はやったことが無いので非常に興味深い実験ができるものと思っています。

まず、条件をそろえなければなりません。
XF6とXF LF SDのメーカー出荷時点での違いは・・・・・

☆カムのサイズが異なる。 HFカム vs LFカム

☆ストリングの両端の重り(ノックセット5個分)がXF LF SDでは、
      ショックアブソーバーのChubsになっていますがこれは、XFと同仕様のウェイト付けに直してテストする。

☆現在使用しているXFは Ehecatl仕様になっているためストリングは純正品ではなく、Barracudeに交換してある
 のですがそのまま使用、XF LF SDはメーカー純正品そのままとする。(Barracudaが入手できたら交換予定)

その他、サイト、レスト、スタビライザーは同等のものを使用。
アロー、リリーサーは全く同じものを共用。
テストは距離による実射で、2本を交互にエンド毎に交換してテストパターンを収集するつもりでいます。

  2008.1.26
   
PSE X-Force ショートドローモデル


PSEのホームページに、X-Force LF Short Draw およびX-Force Super Short Short Drawの2機種の紹介記事がアップされました。

ただし、1月17日午後5時現在のスペックおよび画像の写真が間違っています。
X-Force SS SDの説明にX-Force Long Drawの写真が掲載されています。
また、価格やスペックにあきらかなタイプミスが(おそらくページ作成の際のコピーミス)が見受けられます。
ご注意ください。

☆XF SS SD の価格は左右を問わず799.99ドルです。
☆XF LF SDの価格はターゲットカラーで899.99ドル、カモで849.99ドルです。
☆スペックは当ページの下の記事の数値が正式なものです。

訂正されたようです。(1/18確認)

  2008.1.17
   
PSE ショートドローモデル正式リリース
X-Force Short Draw X-Force SS SD

ブレースハイト 
軸間距離   
レットオフ  
重量     
ドローレングス 
ポンド数 
カラー 

6.9/16"
33.3/8"
70%
4.1ポンド
24.1/4"-27.1/2"
50#  60#
Gray Green Red Blue Orange Camo

ブレースハイト 
軸間距離   
レットオフ  
重量     
ドローレングス 
ポンド数 
カラー  

6.3/4"
26.5/8"
70%
3.3ポンド
23.3/8"-26.1/8"
50#  60#
 Camo


以前予測した通り2種類のモデルを発表してきました。
ひとつは、XFのライザーとMoneyMaker用に開発したLFカム(Little Hybrid Fast Cam)を組み合わせたターゲットモデルともいえるX-Force Short Drawモデル。
もう一台は私が考えていたXF SSのショートライザーとLFカムを組み合わせたSS SD (スーパーショート・ショートドロー)モデルです。
後者はカモカラーしか製造していないところから3Dやフィールド、リーチが短い女性アーチャーのハンティング用といった感じです。

ドローレングスは、XF SDが24.1/4"から27.1/2"(ストリングポストの調整で+-1/4"調整可)、XF SS SDが23.3/8"から26.1/8"(ストリングポストの調整で+-1/4"調整可)と日本人には理想的です。もっと短くしたい場合には、最近発表されたJager フルグリップと組み合わせるとさらに1/2インチ短く出来ます。

XFとXF SS SDおよびXF SDの大きな違いはカムの大きさであたらしいショートドローモデルはカムのサイズがコンパクトになっています。
そのため、ドローフィーリングはサイズの大きなHFカムと比較して若干硬質な感じはするかもしれませんが、カムが小さいため、首振り現象が小さくなるため精度の面で有利です。
そのため、新しいSDモデルのドローレングス範囲のアーチャーであればXFよりもSD仕様のモデルの方が有利だと考えられます。

ピークウェイトはどちらも50# 60#です。
今回のSDモデル発表はリーチが短い日本人には非常に喜ばしいのですが、願わくばXF SS SDのターゲットカラー版、そしてXF SDおよびXF SS SDの40ポンドバージョンを製造してくれれば言うことはないのですが・・・・

尚、価格は現在未定ですが現行のXFとそれほど大きな違いはないと思われます。

とりあえず、XF SD 50#、XF SS SD 50#をテストサンプル用に手配をいたしました。

 


Jager Grip B.E.S.T.用 フルグリップ
( Money Maker・X-Force 等に使用できます)
  2008.1.5

 

ただいま改造中です・・・・・


   
PSEのジグに刺激を受けて、ドローイングジグの改造に着手しました。
友人からもらったシャフト径12.5mmのゴムローラー(バウローラーといってRV車や船舶のウィンチ用らしい)、ネットで発見したアルミの端材、近くの大工道具店から購入してきたねじやナット等々を組み合わせてやってみました。

強度を出すため、サポートアームにはM12のネジを使用したためアルミ材への穴あけは苦労しましたが
それでも、なんとか格好にしたものの問題は山積しています。

さて、現在発売されているコンパウンドボウのほとんどは、ショートハンドルをベースとしているためサイトの視界空間を確保しなくてはならないためロアーピボットになっています。
  

そのため、力の中心は「ピボット」・「ライザーセンター」そして「ドローイングセンター」の3つに分散されます。

ピボットで1点保持にすると、どうしてもライザーの上側が引っ張られ傾いてしまいます。
 
そのため、カムの動作を確認するためには、ライザーを2点保持する必要がありました。 

リカーブボウライザーはほとんどのモデルが
「ピボット=ライザーセンター」のはずです。

色々と考えた結果、25mm角50センチ長のアルミ棒に左右均等になるように手持ちのパウローラーを取り付けました。

ジグにはM6とM8のボルトを組み合わせて取り付けてあります。

アーム内側の孔はXF-SSのようなショートハンドル用の予備孔です。

ローラーは知人からもらった70mm幅のものを暫定使用。

リムをサポートするわけではないためもっと狭いもののほうが使いやすさそうですがとりあえず大は小を兼ねるなので・・・・・

同じようなローラーはここで入手できるようです。

弓をジグに取り付ける際には、ライザーの中央とジグのフレームの中心を一致させるようにします。

リカーブボウの場合には、ピボットポイントが中心点となります。

 

さて、ライザーを2点保持としたのでライザーのガタつきやドローイングによる傾きの問題は解決しましたが、ストリングをウィンチを使って引っ張るため、ロープのウィンチ巻きつきドラムの中での左右移動の影響でテンション方向が変わってしまいます。

そこで、ターンバックルのフック部分と手元に転がっていたアルミチャンネル材の端材を組み合わせて、ロープに横テンションをかける装置を作ってみました。
横テンションの量は、ライザーの設計によって異なってくるので可変式にする必要がありました。

さて、これによって、ドローイングはライザーに対して直角に引けるようになりました。



ウィンチの巻きつきドラム

 
横テンションガイド


右の写真は実際にドローイングをしたところです。

現時点では目視で、ドローイング時のトレースライン(ドローと戻しの両方)を確認していますが、もっと確実な方法を検討中です。

このジグで出来ることは、カムのシンクロやリムのティラー差によるノックのトラベリング(ドローイングやシュート時のノックの軌跡)を静的に確認することです。
静的にとお断わりしたのは、アローの固さの指標であるスパインが静的たわみ率の数値化であり、実射の際のアローのパラドックス現象の予測要素にしかならないのと同じだからです。

実射には、アローの質量抵抗、スパイン、ノッキングポイントの高さ、ストリングやケーブル素材の伸び、アーチャー自身のシューティング技術など計測や予測しにくい要素が大きく影響してくるからです。

尚、このジグは、リカーブボウでも有効なはずでティラー差によるストリングの軌跡もある程度予測・確認できるはずです。

  2007.12.20~12.24
   
ノック・トラベリング・チェック用ジグ


ワンポイントニュースに紹介した、Archery Technical information on optimizing nock travel  の中に登場するPSEのエンジニアが使用しているノックトラベリングのチェック用ジグに刺激を受け、自作の垂直ジグでも出来るのではと思いつき挑戦してみました。

ノックトラベリングとは、シュート時のノックが描く軌跡で、これが直線状にないとアローは真っ直ぐに押されていないことになるためアローは乱れ的中精度は落ちることになります。

初期のワンカムでは、偏心落差の大きい下カムと上部の小型円形プーリーではノックトラベリングが直線にはならないためアローは下方向にスウィングするような軌跡で押されていたのですが、プーリーを大型化することで徐々にトラベリングを解消するようになってきました。

プーリーの大型化はまた別の問題も引き起こしているのですがそれは以後のテーマとして・・

現在のコンパウンドボウでは、どんなカムの形状であれノックトラベリングのうねりは最小になるように設計されているので問題は少なくなっているのですが、実際には上下カムのシンクロが取れていないとカムの偏心の関係でドローイング途中(もちろんシュート時のストリングの返る時)にノックトラベリング軌跡は直線にはならりません。
そのため、ノックが上下にうねるような格好で押し出されてしまうのです。
当然アローのフライトは乱れ、的中精度は損なわれる結果になることは言うまでもありません。

カムのシンクロは、ヨークケーブルとコントロールケーブルのツイストなどで調整できフルドローでのシンクロチェックでだいたいのところは合わせられるのですが、実際の軌跡まで確認する方法がありませんでした。
しかし、今回のビデオ映像のような方法でチェックできることがわかったため早速採用してみることにしました。

左がベースとなるジグですが、写真のような引き方では、Dループを固定してしまっているためノックのトラベリングはチェックできません。

そこで、ボウの固定方法を下のように逆転させることにしました。

弓はピボットサポートではなく、クレーン用のスリングを2本使いハンドルの上下で固定、ドローイングの際に前後に動かないようにしました。



コンパウンドボウは大半が、ロアーピボット(ピボットポイントの弓の中心ではなく低い位置にある)の上、ドローの中心であるDループも弓のセンターでは引いていないためピボットで固定するとハンドルが動揺しやすいのです。

ハンドルが動くとノック軌跡のチェックができなくなります。
そこで、スリングでハンドルの上下を固定したのですが、それでもドロー開始直後は多少の動揺は出ます。
上部がロープサポートなのでこれは仕方がありません。
別のサポート支持方法を検討中です。

 

弓の固定が終わったら、少しだけ引いて安定した状態でノック位置をジグのフレームにマークします。
続いてフルドロー時のノック位置にもマークし2点間を油性ペンでライン引きしました。

ウィンチでドローした時(または戻した時)、ノック位置の軌跡がこのラインから外れなければ上下のカムのシンクロがあっていることになるはずですが・・・・・


 ラインを見やすくするためにGノックを
 ノッキングポイントに挟み込んであります。

実際にやってみました。
シンクロ調整済みのAR-35SDでは、往復ともノックの軌跡はライン上から逸脱することはありませんでした。

いずれ、わざとシンクロをずらしたセットで軌跡のチェックをしてみるつもりです。チェックはヨークケーブルが延びた状態、コントロールケーブルが伸びた状態の2パターンです。

さて、この方式リカーブボウでも通用すると考えており、こちらもいずれテストしてみるつもりでいます。

  2007.12.15
   
ヨークの調整


以前からくどいくらいに説明しているのですが、カムのヨークによるチルト(リーン)調整はブレースハイトポジションではなく、ピークあるいはフルドロー時でカムが垂直になるようにするべきです。

一部のショップや雑誌の記事や説明では、ブレースハイトポジションでの垂直調整をまことしやかに説明し推奨しているのですが、その通りにセットするとカムが右側に大きく傾く結果、ストリングのカムトラックからの脱落やストリングの消耗、最悪の場合にはリムのクラックや貼り合わせ面のはく離や折損を引き起こしますので注意が必要です。
  

左はフルドローポジションでの写真です。
フルドロー時にカムが垂直になるようにヨークをセットアップしてありま、この状態から発射されれば少なくとも、ストリングがカムトラックから脱落するようなことはないと思います。

実際、振動もかなり改善されます。

この位置がベストがどうか確信がありません。
ピークウェイト(つまりfx曲線の山の頂上)のポジションでこのようにカムが垂直になるのがベストという可能性も大きいのです。
現在、評価の方法を検討しています。
いまのところ、アロースピード測定で判定する方法を検討中ですが・・・・

ところで、この傾き具合はメーカー出荷のヨーク部のツイスト(右側が多く巻かれている)よりも更に2回転巻き増しした結果です。

メーカーはピークないしはフルドローでカムが直立するように初期調整してから出荷しているようなのですが、メーカーの出荷標準の29インチドローレングスで調整しているようです。

ところが、私の場合には最小ドローレングスの26インチなので実際にフルドローチェックしてみると、メーカー出荷の状態ではカムは左に傾いたままです。

つまり、メーカー出荷のままの状態では、私のドローレングス26インチでは、右側(左用の場合には左側)のツイストが2回転分不足気味だということです。

逆に、メーカー出荷29インチセットのものをそのまま30インチのドローイングにすると今度はカムは右に傾きすぎてしまい、振動が大きくなり効率も悪くなります。

要するに、フルドローでカムが垂直にでき結果ストリングの返りも安定するようなヨークのツイスト調整量は、ドローレングスにより異なるということです。

単純に言うと、メーカーセットの29インチより短いドローレングスでは、ツイストの巻き増しが、長い場合には巻き戻し(ないしは反対側のヨークの巻き増し)作業が必要になります。

右は上の写真のセットをブレースハイト位置(つまりドローしていない状態)に戻した時のカムの傾き具合です。

これをドローしてゆくとカムは次第に垂直に近くなってゆき、フルドローで垂直になるのです。


繰り返しますが、ブレースハイト位置つまりドローイングされていない状態で垂直になるようにヨークツイストをセットした場合には、フルドローでカムが反対側に傾きすぎ、リムの破損や振動の増幅・ストリングのカムトラックからの脱落などを引き起こします。
フルドローないしはピークの頂点位置でカムが垂直になるようにヨークを調整した場合にはストリングの返りがまっすぐになるため、矢速もアップするはずです。

尚、精度の高いチルト調整には水平方向のドローイングマシーンか、Hooter Shooterのようなシューティングマシーンが必要になります。

追 記

ハイブリットカムでは、ヨークは上側にしかついていないため上述のようにフルドロー時に上カムが垂直になるようにすると、下カムは若干傾きがオーバーになります。

(注)過剰にヨーク調整するとドローストッパーとヨークケーブルが当たる角度が外に振られてくるので、ストッパーの金属でケーブルが痛んだり、ストッパーからケーブルが脱落する可能性があります。
注意深く調整してください。
ケーブルガイドのオフセットを可能な限り小さくするとこの現象は緩和されますので、併せて調整することをお勧めします。

しかし、過去に対応したストリングのカムトラックよりの外れトラブルはすべて上カムからの脱落でした。
これは、実際にストリングを引っ張る位置がストリングのセンターより上側であることによるものと思われます。
そこで、上カムを中心に垂直度調整プロセスを展開しました。
ハイブリットカム以前の2カムではヨークは上下にあるので上下カムともフルドロー時に垂直にすることは可能でした。
しかし、ハイブリットカム(1.5カムでは)ヨークは上側にしかセットされていないので限界があります。
では、ハイブリットカムでは上下カムを両方とも垂直にする方法はないのかというと、実は存在するのです。

それは、2008年モデルとして登場したMoneyMaker LF Xのスプリットリム1本につき1個ずつ専用リムボルトを用意するという方法なのです。
これだと、4本のリムテンションを個々に調整することが出来るため、上カムと下カムを完全に垂直状態にすることが可能なのです。

 

  2007.12.9
   
X Force Shrt Draw  vs   X Force Super Short Draw

 

今、PSEが考えているのが下記のスペックのようです。

これは、PSEページのForumでのやり取りからピックアップしたもので正式発表ではありません。
念のため・・・・・・

X Force 7 LF Short Draw

It will cover draw lengths of 24 1/2" to 27 1/2"

33 3/8" axle to axle
299 fps
BH 6.5"

XForce LF SuperShort Short Draw

It will cover draw lengths from 23 3/8" to 26 1/8"

2007.12.4
X Force6のテスト

母校の1年生合宿(通称ミニ合宿)に特別参加してきました。
ついでに50#仕様に変更したXF6のテストとチューニングを兼ねて練習してきました。チューニング内容はレストの高さ変更(ノッキングハイト)によるグルーピング補正です。


私が愛用しているCobra Diamond Restでは、写真の矢印のネジを可変することで、レストの上下角度が調整できます。

まず、60#仕様のときのベストポジションのままで30mで3本ずつシュートし、グルーピングをチェックすると、わずかですが、縦パターンです。

これは、ノッキングポイントが高すぎる(レストが低すぎる)と判断、ネジを90度調整してノッキングポイントを下げてみました。
わずかですが、縦のブレ具合が゜小さくなってきたので、更に90度。
今度は、横ブレになってしまいました。

そこで45度逆転、グルーピングが三角形に近くなってきたので15度加算。
グルーピングがタイトになってきたので、更に一押しと思って欲張ったところグループが広がってしまいました。

カウンターをかけて元に戻したはずなのですが、なかなか一番良かった位置に戻りません。
調整角度が10度以下でも変わってきてしまいます。
結構シビアなものです。
なんとか妥協点を発見したときには三角形は小さくなったもののグルーピングは右寄りになっています。
ノッキングポイントを変更すると縦方向にだけしか影響を与えないと思われがちですが、実際には左右も変化します。

おそらく、ストリングがアローを押す角度等が変わってくるためパラドックスの生じ方(アローにかかる応力)も変化してくるためと思っています。

どちらにしても、一番おいしいところを見つけたので、ずれはスコープを右寄せすることで対応しました。

こちらに、テスト中のビデオをアップしてみました。

見苦しいフォームをさらすのはちょっと抵抗がありますが、XFの弦返りのイメージをお知らせするには最適かと考えアップしました。
  2007.12.3
   
現行セット


テストしていたX Force ですが、60#(セット55#)ではさすがに現在の私の体力ではきついので50#にシフト、実質47#にセットしなおしてテストを続けることにしました。

55#でも母校で行われた内輪の試合では、90射(6本4分間射)でMを出さずにシュートすることは出来たのですが、スコアはとてもコンパウンドボウのレベルではありませんでした。
連続6射の最初の2本くらいは背筋バランスを維持しながら引けるのでXからゴールドあたりに飛んでいるのですが、3本目あたりから腰を前に出したり、最後には全身をねじるようにしてドローイングしていましたからバランスが良いわけも無く、当然当たりも期待できるわけもありません。

というわけで、恥も外聞もなくポンドダウンを試みました。
同時にスパインも見直しも下記のようなスペックとなりました。



X-Force Target Color

ピークウェイト

47# ( Letoff-70%)

レスト

Cobra Diamond Back Drop Away Rest

サイト

Sure-Loc   Supreme 400
Genesis Adjustable Control Peep 0.40"
Beiter  0.5 Scope

スタビライザー

Vibracheck Freestyle Stabilizer 20"
Vibracheck Offset system + Stagger Setting

アロー

EASTON FullMetalJacket  570  26" (AMO)
EASTON Breakoff Point 120Gr
Bohning Micro Blazer Vane ×3 左ヘリカルピッチ
Beiter Inout Nock 2-95XH ハンターノック

重量:338.6Gr    F.O.C: 14%

初速 26インチ計測 236fps (258.96Km/h)

リリーサー

Carter BK-4
 

2007.11.28

   

大切なお知らせ


当ホームページのセールスコーナーで販売している、T.R.U.NokとScott Caliperを組み合わせて使用した場合、形状の関係でリリーサーのトリガーが押されているにもかかわらず、リリーサーのJaw(顎の部分)が引っかかりアローの発射が阻害される可能性があることが判明いたしました。

他のタイプのリリーサーと組み合わせた場合に同様トラブルが発生する可能性もあるため、安全を考慮しT.R.U.Nokの販売を一時中止することといたしましたのでご了承ください。
また、Caliperリリーサーを使用される際には、タイドロープは太目のものの使用をお勧めします。

2007.11.24

   
PSE2008モデルの売れ筋は・・・・


代理店であるプロセレクトさんによると、米国ではX Force SS (Super Short)が文字通り「飛ぶようなスピード」で売れているそうです。
サンプル入荷してもらって実際に扱ってみた私としても納得です。

軸間距離26.5/8インチとほとんどアローと同じ長さのコンパクトなボディのモデルなので、もちろん、スタンダード仕様のX Force(以下XF)と比較すると短い分、ドローフィーリングはやや固いのですが実射してみるとびっくりするほど滑らかで静かです。

http://www.youtube.com/watch?v=kkOx4DthfhM でプロモーションビデオがご覧になれます。

さて、XFのSS用ライザーは約17インチで、オリジナルのXFの24インチと比較するとかなり小型です。
このライザーとMoneymaker(以下MM) X LFのLFカム(Little Hybrid Fast Cam)を組み合わせれば22-27"のターゲットショートドローモデルが出来るのではと考えています。

もちろん、現行のリムとLFカムを組み合わせると相当にポンド数が出てしまいとても引ける状態にはならないと思います。

というのは、XFのカムではストリングカムとケーブルカムの直径比がラフに2:1なのですが、MMのLFカムでは2:1.5(4:3)なので例えばストリングを1インチ引いた場合にリムがたわめられる量が後者のほうが圧倒的に大きくなるためポンド数が出やすくなるのです。

判りにくければ、自動車のセカンドギアとサードギアの違いだとおもっていただければ判りやすいと思います。

(カムの違いは記事の下部の比較写真をご参照ください)

つまり、現行のXF SSのカムをそのままLFに流用すると60ポンドのセットが80-90ポンドくらいになる可能性があるのです。
(もちろんやってみたわけではないので正確な数値ではありません)
単純にいうとXF SSライザー + LFカムで実用的なセットを組むためにはかなり薄くて柔らかいリムを準備する必要があると思います。

しかし、この組み合わせで22-27インチレンジのドローレングス、30・40・50ポンドピークのモデルを出荷してもらえれば、平均的な日本人の男性・女性のかなりの範囲をカバーする理想的コンパウンドボウが出来上がるはずなのですが・・・・・
 


調べてみると、現在の日本人男性の平均身長は約171Cmなのでリーチ(アームスパン)を身長イコールと仮定する(実際にはリーチが短い方のほうが多い)と私が基準としている上の式で算出すると26インチがほぼ理想ということになります。

つまり、MMの最短ドローレンクス27インチでは日本人の男性の半分近くがつかえないということになってしまうのです。
当然、女性ではよほど身長が高くないと使えないということになります。
そこで、カバーするためには22-27インチ範囲のローレングスのモデルが必須なのです。

もちろん、MMのショートドローモデルも考えられるのですが、現在のMMのライザーサイズでは相当に小型のカムと短いリムを組み合わせないと難しいと思っています。

であれば、ショートハンドルライザーであるXF SS ないしはTSのパーツとLFカムを組み合わせ、薄くて柔らかいリムを作成したほうがメーカーとしても楽で実用的なのではと思っています。

XF用 Hybrid Fast Camアッパー部 MM用 Little Hybrid Fast Camアッパー部

 

PSEのTechTalkでショートドローのプロトタイプに関する情報がやり取りされていました。

それによるとXF7(24インチハンドル)をベースに私の発想と同じにLFカムを組み合わせてショートドロープロトタイプを作成し、専属プロがテストしている模様です。

なぜXF7なのかというとXF7ではオリジナルのXF6よりブレースハイトを上げているためXF6より弱いリムを使用しているはずなのです。

2008モデルのチューンチャートが発表されていないのでXF6とXF7でどのようなリムを使っているかははっきりしていません。
2007モデルでは使用しているリムのコードナンバーは提供されてなかったので2008モデルでも公式発表されるかどうかは不明です。(2006年のチャートではリムコードが記載されていました)
使用リムコードが公表されれば組み合わせの可能性がもっとはっきりとわかるのですが・・・・

さて、仮にXF7がペースとなると23か24インチから27か28インチまでのレンジで50#・60#のリリースということになるのでしょうが、日本的には40#のものが欲しいところです。

私の発想のように、SSの17インチハンドルを使うと更に肉厚の薄いリムが要求されるのでXF7ベースで開発はやむを得ないともいえるのでしょうが・・・・・

2007.11.23追記

 
2007.11.22
   
続・オフセットバーの見直し(スタッガー仕様)


とりあえずX Force(以下XF) SSに取り付けたスタッガー仕様のカウンターバーが良好だったので、ノーマルタイプのXFに取り付けてみました。

するとちょっと硬質な感じで、「ビーン」というような反動がわずかですが残ります。
固すぎるセンターロッドをつかった感覚に似ているので、SSより軸間が長いノーマルXFには固すぎるのかと思い、手持ちの26インチに変更してみるとかなり静かになります。
しかし、26インチではエクストリーム・リフレックスライザーには前重すぎで押手の方がきつくなります。旧タイプのマイクロフレックスをセンターの先に装着するとやはり静かになるのですが、やはり前重感はぬぐえずこの方法は却下。やはり20インチとの組み合わせがベストです。

ところが、ちょっとして思いつきで一番短い位置にセットしてあったサイトエクステンションを伸ばしてみたところ振動が緩和されます。
そこで、すこしずつ伸ばしていって4つ目のポジションまで伸ばしたところでほぼ完全といってよいほどに静かになりました。
サイトのスタビライザー効果に関しては発想としてありましたが実感したのは初めてです。
やはり、スタビライザーのみならずサイトのセッティングやアロー重量などの要素を総合的に煮詰めてチューニングする必要がありそうです。

ところで、エクステンションを伸ばすとサイトが下がり各距離の目盛差も大きくなる上ピントも合いにくくなるのでのでちょっと不利な面がありますが、当座90mをシュートする機会もなさそうなのでこの状態でシュートすることにしました。

さて、テストに使用していたXFは60#を55ポンドまで落として使っていたのですが、現在の練習量と体力を考えるとかなりきついので50#に変更。
スパインも落としてFullmetaljacketの570+120グレインポイント25.1/4インチに変更、そのスパインでシミュレーションした結果ベストと思われる47ポンドで使うことにしました。

ちょうど一般公開日だった、フランチャイズの千代田区体育館に赴き、47#のXFでテストをすることにしました。

サイトエクステンションは4つ目の位置でサイト合わせをし実射してみましたが、47本とに落としたためかコントロール性が向上し30mでほぼXエリアサイズに収まるくらいのタイトグルーピングになりました。

サイトは当然ポンドダウンとエクステンションの延長のため下がったのですが予測ほど低くはなりませんでした。


振動も全く気にならないレベルです。
しかし、将来を見越して硬質感を緩和させる方法としてより振動吸収効果が大きい素材を使うことも検討、ちょうどプロセレクトさんに入荷したてのVibracheck Flexxtech のテストを兼ねてスタッガーの一部としてセットし実験してみました。

ところが、振動は大幅に緩和されたのですが今度はグルーピングが甘くなってしまいました。
オリジナルのスタッガーセットと比較するとシュート時にちょっとライザーが横に揺れやすくなるようで、リカーブボウのVバーに柔らかめのTFC(トルク・フライト・コンペンセーター)を装着したときと同じ感触です。

TFCはクッションプランジャー(当時はバーガーボタン)をルール上使えなかった時代に、アロークリアランスを浴するために、スタビライザーの根本をフレキシブルにしシュート時にライザーがやや右方向に動きやすくするために設計されたものです。
クッションプランジャーの装着が可能でパラドックスコントロールが可変になった現在では、この動きはプランジャーの効果を相殺してしまうためあまり使われなくなっています。

これは、相性がわるかったと考え元に戻してテストを継続することにしましたが、時間切れで以降は次回に・・・・

ここでひとつお断りしておきますが、Vibracheck Flexxtechが悪くて使い物にならないというわけではありません。しいて言えば私の好みとシュートスタイルには合わなかったというだけです。
大きな振動吸収性を持っていますので、使用環境にフィットすれば大きな効果が期待できると考えています。
もしかすると、MoneyMakerの上下のスタビライザーホールに装着すると効果があるのではと思っています

  2007.11.19
   
オフセットバーの見直し(スタッガー仕様)


リカーブボウハンドルと異なり短く、しかもロアーピボット(グリップのピボットがライザーの中央位置より低い)構造のコンパウンドボウはローリング(ピボットを中心とした横方向への円形運動でこれを押さえ込まないとアローの左右散りの原因となる)が発生しやすくなります。

対応策として、Vバーを使用しているアーチャーもいるのですが、レットオフ率が高い最近のコンパウンドボウでは重くなりすぎます。
また、Vバーのサイドロッド角度より、アロー方向にパラレルに配置された所謂オフセット・カウンターバランスのほうがアンチ・ローリング効果も大きく、振動の消えも早いようです。

そんなわけでオフセットカウンターバランスを長年愛用してきているのですが、X Forceを使い始めてから、ライザーが軽いことと、初速が速いのでいくら振動が少ないモデルだとといっても大きな衝撃が発生します。
そこで、少しでも振動をダンプしようと考え、ロッドを2本のツインドライブスタイルに変更しました。

これでかなり満足していたのですが、軸間距離が極端に短いX Force SSを入手したのを機会にさらに効率の良い方法を見直してみることにしました。
 


ローリング
(弓の上部が倒れた方向にアローは飛ぶ)

Offset Bar 新旧比較

左上はVibracheckがPSEの傘下に吸収される前のオフセットバーです。

右下が、現在のVibracheckの2007年度の製品です。

組み合わせられているサイドロッドの種類が変わっているのが確認されます。

 


2007年モデルではオフセットバーの幅が小さくなり、ロッド取り付け用の孔もひとつになりました。

そして、最も大きな違いはオフセットバーの止めネジで、旧製品はVバーのようにセンタースタビライザーと組み合わせるためのストッパーが付属していたのですが、新製品では止めネジの頭にタッピングはされていません。

これは、PSEのほとんどのハンドルにはカウンターバランス用のタッピングホールが加工されているため、そこに(つまりライザーのフェイス側・アーチャー側)に取り付けるようにつまりPSE用に設計しなおしているのです。そこで、カウンター孔加工されていないHOYTのようなモデルには新製品はそのまま取り付けすることが出来ず、別途Vバー用の止めネジ等を準備しなくてはならなくなりました。

私のオフセットバーの好みはバランスの関係から、カウンター側ではなくセンタースタビライザー側への取り付けです。
ツマリ、センターロッド+と止めネジ+オフセットバーという接続方式です。

以下この方式でテストをしています。
 

上が旧製品、下がPSE用となった新製品。

右側のストッパーは旧製品に合わせて特注加工してもらったオリジナルです。

さて、X Forceでは、手持ちの旧ロットパーツを組み合わせて左のような組み合わせでシュートしていました。

この機会にと思い、ニューモデルへの切り替えも検討したのですが、新モデルではロッドがひとつしか取り付けできないこと。

バーの幅が小さくなってしまい、せっかく特注で加工してもらった1インチ径のストッパーネジも活用できない等の理由により、結局新製品への切り替えは断念しました。


しかし、新製品の付属ロッドは旧製品のものと違う方式で振動をダンプしています。
また、当然重量(新100g・旧95g)と長さも異なっています。
ということは、新旧のロッドで共振・吸収の仕方が異なっているはずです。

同じ共振度を持つものを2個組み合わせると、相乗効果(?)で振動が増幅・強調され特定周波数の振動が大きくな.る結果、ピーキー部分が発生するため多少癖が出るはずです。

そこで、振動係数が異なるものを組み合わせて消し込む方式「スタッガー方式」(2つのものをわざとチューニングをずらして相殺効果を狙う方法)が使えないかと考え付き右のような組み合わせを試みることにしました。

 

オーバルコースで有名なインディカーは単一方向にしか曲がる必要がないので安定性を増すため左右の車軸が均等ではなく片一方が長くセッティングされたり、左右のタイヤの径を変えたりしてます。
これも、スタッガー方式といわれているようです。

とりあえず、X Force SSに装着して試してみましたが、振動の消しこみ速度はさらに早くなったようですしショートサイズのSSでもローリングはかなりのレベルで押さえ込まれています。。

ただし、オーバーダンプするとアローへの伝達エネルギーも干渉を受けアローが失速しやすくなったりする場合もあるので、しばらく比較テストを続けてみるつもりでいます。

  2007.10.28
   
PSE2008モデル到着しました。

今回到着したのは、MoneyMaker X LF 50# (シルバー)およびX-Force SS HF 60#の2機種です。
 


PSE X Force Super Short

大きさの比較のために、3機種ならべてみました。

左からMoneyMaker ・X Force ・X ForceSSで軸間距離はそれぞれ、40"、33"、26.5/8"です。

IBO は310fps・348fps・330fpsで、用途はMoneyMakerがターゲット競技用、X Forceがハンティング・3D・フィールド、X Force SSがハンティングのブッシュ(繁みに潜んでシュートする)用です。

こちらは、X Force SSで、研究用サンプルとして取り寄せました。

可能であればこの短いショートライザーを利用して、リーチが短い日本人の女性用モデルが構築できるのではと思っています。

もちろん、私が作るのではなくPSEにプレッシャーをかけての意味ですが・・・・・・

SSはスーパー・ショートの意味で、26.5/8インチと短い軸間のモデルなので持ち運びには便利ですが、ドロースタイルとチューニングに気をつけないとローリングの影響は大きそうです。

大昔、私が憧れていて欲しくてたまらなかったBear社のSuper Magnum 48"を思い出し思わず衝動買いしてしまったのですが・・・・

(Super Magnum 48"は現在Bear社でレプリカ製作されていますがオリジナルは私が知っている限り日本には2本しか入荷されていないはずです)


MoneyMakerはMach-Xのカムをハイブリッド(1.5カム)にし、ハンドルライザーをややデフレックス気味にして安定性を増加。

X Forceのようにリムテンションをあげてハイスピードと相反する安定性と無振動・静粛性の向上を狙った設計といえそうです。

Mach-Xと同様、4本のスプリットリムはそれぞれ専用のリムボルトを所有しより細かいリムバランスを調整できるようにしています。

また、新たに開発された"Little Hybrid Fast Cam"は小型化することにより大きいカムにありがちな「首振り現象」を抑制し、長い軸間と4本のリムボルトによる微調整と組み合わせてより精度の高いチューニングを可能にしています。

また、上下2つのリムボルトの空間に5/16-24"のタッピングホールが加工されておりダブルロッド?も取り付け可能になっています。

さて、盛りだくさんの機能を満載したPSEのターゲットモデル部門のフラッグシップなのですが、惜しむらくは、最低でもドローレングス27インチが必要なため日本人で使える方はあまり多くはないと思います。

ショートドロータイプの登場を願うばかりですが・・・・

こちらは販売用として取り寄せました、価格決定しだいSaleコーナーで正式にご紹介する予定です。

MoneyMakerのボウプレス

他のXシリーズよりリムが長いので、アダプタ無しの通常ボウプレススタイルで試してみましたが、かろうじて使えるかなといった状態です。

構造上パラレルリムでは無いのですが、カムの付近で大きくアールがついていて、この部分はX Forceと似た感じです。
そこで、Sure-Loc+USL Kitで試みたところ、動作もスムーズで安心です。

やはりXシリーズ推奨・確認のボウプレスを使ったほうが無難だと思います。

市販されているハンディボウプレスはいかなるタイプでもお勧めしません。
特に、PSEのXがつくシリーズの場合、リムテンションがかなり高くなっているため大変危険です。

  2008.10.26
   
カムのシンクロ・リムボルトの締め具合


ショップ部門で販売したモデルに関しユーザーの方からレポートをいただきましたのでご紹介します。

☆ Mojo SH

1件はMojo SHユーザーで、体力に合わせて当初はリムボルトを当ショップ部門が推奨するリムボルトのポジションのギリギリの位置より緩め気味にしていたそうですが、体力がついてきたのでリムボルトを締めこんで試してみたところ、振動が軽減されたとのことです。

ケーブルテンションは振動の発生や弓のパフォーマンスに大きく影響を与える要素だと思います。
50#のセットを緩めて43~44#で使用するより、40#のセットをリムボルトを締めこんだ状態で使ったほうが良い結果が出るはずです。

☆ X Force

こちらはX Force ユーザーですが、こちらは約1,500射辺りで少しケーブルテンションが変化してきた様だとのことで再調整にお持ちいただきチェックしたのですが、ハイブリットカムチューニングマニュアルV1.0に掲載した中期段階に差し掛かったところでした。

そこで、コントロールケーブルを3回ほど巻き増ししてやや過剰調整気味に調整した上で、近射で実射をしていただき振動の消えこみ具合を確認してもらいました。

その後、練習に行かれたのですが、メールにて下記のようなレポートをいただきました。

「弓を調整したらパワーアップしました。 50mで5mm位上になりました、弓本来の性能が出てきたのかな?」

シンクロが、一致するとノッキングポイントがまっすくに押し出されるはず(ずれていると上下動しているはず)なのでアローの伸びが向上したものと思われます。

2カムではシンクロに対して反応がシビアなのですぐに気がつきますが、ハイブリット系(1.5カム・カム&ハーフ)では徐々にずれてくるので認識されにくいのだと思います。
おそらく的中も露骨に落ちることは無いいわゆる「スウィートスポットが大きい」(単に気がつかなだけ)ことの恩恵を受けているのですが、やはりパフォーマンスは落ちているはずなので本気でスコアを狙うならこまめなチェックと調整は必要だと思います。

☆蛇足(ボウプレスについて)

さて、HOYTの2008年モデルが発表されましたが、PSEと同様ほとんどのモデルがパラレルかそれに近い構造になってきました。
パラレルリムは対応型のボウプレスを使用する必要があるので、適用したボウプレスを個人で購入するか協会等で設置してもらう、または所有している信頼できるショップに調整を依頼する等の必要があります。

ハンディプレスではまず対応は不可能なばかりではなく危険です。
ご留意ください。

  2007.10.23
   
オフセットバーストッパーねじの変更

 
以前から気になっていたのですが、スタビライザーの口径が太いのにそれに組み合わせるオフセットバーやVバーのストッパーねじの径は例外なく細いのです。
振動係数の計算に基づき、この部分にフレキシビリティーを求めてあえて細くしているわけでは無いようです。

左上図は、愛用しているVibrahceckのオフセットバーに付属のストッパーネジで2ピース構造になっています。コストを下げるための方策として採用したもの(出来合いの入手しやすい材料を組み合わせた)と思うのですが、せっかくスタビライザーの口径を太くして、剛性をあげているのにこの部分で「たわみ」が発生するのではあまり意味がありません。

そこで、スタビライザーとの接触面を大きくするためストッパーねじの口径をスタビライザーと同じ1インチにしたものを作成してもらいました。

材質は、SUS304ステンレスで、サイズは口径25mm、長さ30mmで重量は約110gです。

ステンレス材料の価格がニッケル価格高騰の影響で従前の2倍になっているためコスト的には少々きつかったのですが、テストして調子がよければ、ショップとして販売するつもりでいます。
予価は2,000円くらいになると思います


さて、実際にX Forceに組み込んで実射してみました。
もともと発射衝撃と振動が小さいX Forceなのですが、それでもシュートフィーリングに大きな差が出ました

どんなに、振動が小さいセットでもスタビライザーは弓の中心に取り付けられていないので(センターより下側)シュート時には先端が跳ね上げられるような衝撃を受けます。

アローがレストから離れ中空に飛び出すまでこの衝撃による不良運動を押さえ込むのがセンタースタビライザーの最も大きな役割なのですが、役目を果たした後の残留振動が結構曲者です。
 

サイトなどのネジを緩ませたり、振動としてアーチャーに伝わりまるでボディブローのように疲労を蓄積させる原因にもなります。

アローがレストから離れた後の振動であれば、的中に直接影響を与えるわけではないのですが、振動という奴は原子炉のパイプの振動による劣化や、航空機の金属疲労によるトラブルのように、長い間に疲労を蓄積させるのでハンドルライザーの金属疲労を促進する原因となります。

(アローがレストから離れる前の振動はもちろん論外です)

残留振動を消す方法はいろいろとあり、有名なDoinkerのようにフレキシブルダンパーヘッドと軽量で柔らかめのロッドを組み合わせるやり方(軽量な割りに振動の吸収・放散率が高いので非力なアーチャー向き)。
私の愛用のVibraCheckのFreestyleスタビライザーのように太さを1インチ近い大口径にし固さとある程度の重量で押さえ込む(実際にはゲル剤を挿入してダンプ効果を上げている)方法などがあります。

私はバランスと、振動の解消速度が速い後者が好みなので愛用していますが、あくまで好みの問題なので他人様に押し付けるつもりはありません。

さて、X Forceとの組み合わせなの結果なのですが、ほんのわずかに残っていた微振動に近い部分の解消スピードが格段に速くなっています。
今のところ、私好みなのは確かですが・・・・・・

2007.10.21

   
X-10プロツアー


X-10プロツアーが登場したときから心配していたのですが、新しくて価格ももっとも高いアローだから良いものだと思い込み、コンパウンドボウ(リリースエイド使用)専用に設計されたX-10プロツアーをフィンガーシュートであるリカーブボウに使い始める輩が出てくることを・・・・・・

" specifically to the compound bow." とメーカーは説明しています。

直接確認はしていないのですが、やはり学生の一部にこの勘違い組が登場したようで、例外なくひどい矢飛びだそうです。

フィンガー用のX-10やACEはテイル部のテーパーで意図的にたわみをつくりヴェインのクリアランスとアローの姿勢の保持という矛盾した要素を補っているのですが、プロツアーではリリースエイドでシュートするのを前提に、X-10のテイル部のテーパーを直線状にしてシャフトの歪を少なくしようとしています。
これにより、アローの直進性は保持されエネルギーの伝達効率は上昇し精度も上がるはずです。

"The result is stiffness where it's needed and a low-profile for ultimate accuracy at long-range outdoor distances." これがメーカーの設計コンセプトです。

 これをリカーブボウのようなフィンガーシュートにこれを使用すると、射ち込みすぎてポイントサイド(アローの前方)がテーパー丈に磨り減ったストレートカーボンアローをシュートしているのと同じ動作をするはずなのですが・・・・・

つまり、静的スパインをいくらあわせても肝心の動的スパインが不安定に動作しアローの姿勢はばらばらになるはずです。

「高額商品=良いもの神話」にこだわった結果だと思います。
本当は「用途にもっとも適合した商品=良いもの」なのですが・・・・・


もっとも許せないのが、ショップがろくに勉強もせずに、高額な商品ほど良品(本音は利幅が大きい)だという理屈で、リカーブボウアーチャーにメーカーがわざわざコンパウンドボウ限定と謳っている商品を勧め、売りつけているという事実なのですが。
  2007.10.8


PSE2008 解説


PSEの2008年ラインナップが正式に発表となりました。
提供されているスペック表から、各モデル毎の特徴や開発コンセプトを解析・解説してみました。
  

PSE Pro Series

モデル名
IBO初速
カ ム 軸間 ドロー範囲 ブレース
ハイト
ポンド数 説 明

 X Force

IBO:348-340fps

Hybrid 33" 26"-30" 6" 50 60 70 80
世界最速を謳ったモデルでいまやPSEのフラグシップモデルです。

初速優先の設計ですが、リムのテンションを最大限まで使っているため、パラレルリム構造とあいまって振動の消しこみに成功し、その静寂性は眼を見張るものがあります。

2007年にセンセーショナルを引き起こしたこのモデルをベースに多くの用途別バリエーションが発表されています。
  

 X Force 7

IBO:340-332fps

Hybrid 33" 27-31" 7" 50 60 70
X Forceの6"ブレースハイトでは押手をヒットしやすいため開発されたらしい7インチブレースハイトのコンペティションモデル。

ハイトを高くしたため、安定性は増加しているものの、パワーストロークが1インチ短くなったため初速はオリジナルより減少しています。

カムもそのまま流用しているためドローレングスの範囲が1"繰り上がって長くなっているので注意が必要です。
   

 X Force Dream Season

IBO:340-332fps

Hybrid 33" 27-31" 7" 50 60 70 80
X Force 7のハンティングバージョン。

スペツクはまったく同じですが、こちらには80#モデルが存在します。

カモカラーのみ。
   

 X Force Long Draw

IBO:340-332fps

Hybrid 33" 29-33" 8.1/2" 60 70
X-Forceのカムとリムを、今回カタログ落ちしたMojoのハンドルライザーを組み合わせて作成したらしいロングドローレングスアーチャー用ハンティングモデル。
    

 X Force TS

IBO:330-332fps

Hybrid 28" 26-30" 7" 60 70
X Forceのバリエーションモデルのひとつ。

ネーミングのTS(ツリー・スタンド)が示す通り、獣道付近の樹木の上にスタンドを設置して獲物を待つスタイルのハンターがスタンドに座ったままでも取り扱いしやすいように開発されたモデル。

オリジナルより短いライザーを採用して28インチという短い軸間と3.8Lbsという軽量を実現しています。
  

 X Force SS

IBO:330-332FPS

Hybrid 26.5/8" 26-30" 7.1/16" 60 70
TSと同様ハンティング現場での扱いやすさに重点を置いたモデル。
SSはSuper Shortの意味。

用途はブッシュやグランドブラインドで地面近くの遮蔽物に隠れて獲物を持つハンター用。
   

 MoneyMaker X LF

IBO:310-302fps

Hybrid 40" 27-31" 8" 50 60 70
PSEの複数のプロスタッフが共同開発したストレートハンドルを採用したコンペティションモデル。
Mojoの後継機種と考えても良いようです。

残念なのは、27インチ以上のドローレングスの仕様のものしか発表されておらず、リーチが175Cm以上の体格が必要になり多くの日本人には少々きついドローレングス設定になっています。

Mojo-SHやAR35-SDのような23-27"ドロー範囲で40#50#60#のバージョンの登場を期待しているのですが・・・・
   

 MoneyMaker X NI

IBO:302-294FPS

Single 39.1/2" 27-32" 8.1/4" 50 60 70
こちらは、1カム版。
初速がHybridより若干劣るものの、メンテナンスが比較的容易なので根強い需要があるようです。
   

 Shark X

IBO:306-298fps

Single 38" 26-31" 7.1/2" 50 60 70
以前存在したSharkモデルの復活バージョンのようです。

廉価版のコンペティションモデル?
   

PSE Mainline

 Mach X

IBO:312-304FPS

Single 33" 26-31" 7.1/4" 60 70
Xシリーズの元祖Mach Xはそのまま残したようです。

ただし、2種類あったモデルは1種類に絞込みWinner's Choiiceの:ケーブル/ストリングを標準装備としたようです。
  
 Mossy Oak X Hybrid 35.1/8" 26-30" 7" 60 70 これらは、ローコストのハンティング用ないしはハンティング入門用のセットアップパックです。
日本での需要はほとんど考えられないので一括にしました。
 Thunderbolt X Single 28.1/2 25-30" 7.7/8" 60 70
 Rogue X Hybrid 33.3/8" 26-30" 7.1/8" 60 70
 Brute Single 32" 25-30" 8.1/8" 60 70
 Stinger Single 31.1/2" 25-30" 7.7/16" 50 60 70
 Nova SU 2Cam 35.1/2" 26-31" 7.3/4" 60 70
 Nova OC Package Single 26-29" 50 60 70
 Deer Hunter 2Cam 38" 24" 27" 29" 7.3/4" 40 55 65


Deer HunterとSilver Hawkはローコストのハンティング入門パッケージモデルです。
どちらかというと、使い捨て感覚のモデルなので、ケーブルはスチールワイヤーでティアドロップフックを介してダクロンストリングを使ってあり、日本での修理やメンテナンスには苦労するので注意が必要です。

蛇足ですが・・・・

SilverHawkはリムとハンドルの形状を良く見ると故Earl Hoytが基本設計したRamboモデルにそっくり。

解散したSKYアーチェリーのデッドストックを買い取って使っているような気がします。
  

     Silverhawk 2Cam 42" 28" 7.1/2" 55


以上はまったく私的なコメントです。
開発コンセプトなどそれほど狂っていないと思いますが・・・・・・
   

2007.10.5


PSE Forumからのリーク記事???


http://www.pse-archery.com/08_line.php

↑最終がこれになるかどうかわかりませんが、Forumでの事前リークのようで、それぞれの機種はPDFリンクです。
ただし、左側のProduct GuideのPDFダウンロードの中身は2007年のもののようです。
念のため・・・・


☆2008ラインナップのようです。

・Dreamseason-X-force 7 with dreamseason highlites
 X-Forceのニューバージョン?
・X-force TS 28"ATA 330 IBO TS means TreeStand
    X-Forceのツリースタンドという名前のハンティングバージョン????
・X-force SS( super short) 26 5/8 ATA 330 IBO
 X-Forceのウルトラショートボウ??
 X-ForceがAxel to Axel 33"だからさらに短いセットのようですが、ドローレングスが短いの意味
 ではなさそうです。
・Moneymaker X 40 ATA 8" brace 310 IBO
 これはスペックから考えてターゲットバージョンなのかもしれません。
・Total redone MossyOak X with new Megafast Cam 35 1/8
 ??
・Shark X 38" ATA single cam
・Thunderbolt X 28 1/2 single cam 312 IB0
  これらはワンカムモデルのようです。
・Rogue X Affordable pricepoint bow Around 450.00 to 500.00 33 3/8 ATA 322 IBO
 ローコストモデルのようですが・・・・


☆専属プロによるスペック解説

X Force Dream Season - 33" A to A, 340 fps
Money Maker X - 40" A to A, 310 fps
Shark X - 38" A to A, 306 fps
X Force SS - 26 5/8 A to A, 330 fps
X Force TS - 28" A to A, 330 fps
Rogue X - 33 3/8" A to A, 322 fps - MAP 499.99
Stinger - 31 1/2" A to A, 304 fps - MAP 299.99


☆更なる詳細

Money Maker X LF
8" BH
40" Axle to Axle
310 IBO Speed
70% effective and 65% actual letoff
27" - 31" draw lengths
50, 60, 70 lbs

Money Maker X NI
8" BH
40" Axle to Axle
310 IBO Speed
70% effective and 65% actual letoff
27" - 31" draw lengths
50, 60, 70 lbs

Shark X NI
7 1/2" BH
38" Axle to Axle
306 fps
80% adjustable to 65% let off
4.1 lbs
26 - 31" Draw length range
50, 60, 70 lbs.


以上はPSE Forumページでのやり取りより抜粋しました。
アメリカ国内の需要を考えればリカーブボウに関するやり取りが皆無なのは仕方が無いところなのですが、X-Factorがどうなるか気になるところです。

専属プロの説明では、正式発表は来週のようです。
 
2007.10.3
   
オッド・アイ・シューティンググラスの作成


かつて、大学浪人の時代に勉強せずにベッドの中で文庫本を読み漁っていたためか高校時代まで両眼1.5だった視力が、右目だけ視力が落ちてしまいました。

それでも、学生時代にはそれほど不自由せずにエイミングしていられたのですが、社会人になりデスクワーク、そして入社と同時に触らされたコンピュータ(紙テープ穿孔読み取りの時代)、その後のワープロ、パソコンと続く「眼のためによくない環境」の中で次第に左右の視力の差が広がってゆき左右の視力が大幅に差がある「がちゃ目」の状態になってしまいました。
その上、30年物の「元祖ドライ・アイ」が視力劣化に拍車をかけて、ついに、右眼は007の世界に。

年を経て、 Aging eye(早い話が老眼)になり、ほぼ正常だった左目は老眼のため近くにピントが合わず、右目は近視状態のため近くではピントが合うものの遠距離はかすんでしまうというアーチャーとしてはまことに好ましくない環境に苦しんできました。
(普段生活では読書などには右目が、それより遠いところは左目が働くというサイボーグみたいな両眼の使い方になっています)

当然、眼鏡使用で矯正はしていたのですが、圧縮レンズを使用しても左右のレンズで厚みが倍以上異なる状態なので、長時間眼鏡で視力補正をしていると、特に弱っている右目の奥がやけるような疼痛を覚え長いことエイミングできず、当然集中力も低下するため試合に参加することもついにあきらめる結果になっていました。

しかし、どうしてもテストしたいモデルやセッティングの結果を知るためには自分でシュートしたいこともあり、アローフライトを確認しやすいようにと左目で視認可能なレフティ転向までしたのですが、長いアーチャー歴により筋肉が右利き用になっているためか、左では顔向けの際の無理なども表面化しついに断念。

結局右にもどしたのですが、コントロール性は良いものの弱っている右目ではアローフライトなど視認できない状態に逆戻り。

そこでかれこれ7年間使用していなかった眼鏡を引っ張り出してきたのですが、遠近両用になっていないので、矯正視力では矢番えの際にピントが合わず苦労させられ、エイミングでははっきり見えるものの結果的にめまいを感じてしまう状態です。

そこで、プロセレクトの亀井さんのように( http://www.a-rchery.com/megane.htm  )シューティンググラスの導入も検討したのですが、とりあえず手持ちでなんとかならないかと考えた末、シューティンググラスと同じように右目だけ矯正をかけ左目はそのままでという方法を思いつきました。

最初は両眼矯正をかけた眼鏡の左眼だけレンズを取り去ることを考えたのですが、やってみたら異様で、装着したときのバランスが妙で落ち着きません。

家にありったけの眼鏡とサングラスを並べて考えているうちにひとつ考え付いたのがこれらを組み合わせて、右目は矯正レンズ、左目は素通し(無矯正)をくみあわせることでした。

結果、出来上ったものが、右の写真のもので、右は圧縮レンズ仕様のブラウングラスレンズ。

左はレイバンのシューティンググラス(いまやプレミア物らしい)についてきた度なしのグレーレンズ(度つきに変更する際に、はずして机の奥にしまってあったもの)。

フレームはレイバンのものをそのまま使おうとしたもののねじの頭が死んでしまいはずせず、昔、スーパーの「アイデア商品販売」のコーナーで下記のような商品(500円)で発見した「ピンホール原理」を利用した視力回復トレーニング眼鏡のフレームを利用することに。



オド・アイ・シューティンググラス


視力回復トレーニング眼鏡


 
形状がレイバンのレンズがほぼ同じだったのを
思い出して組み合わせてみました。

実際に組み合わせてみると、矯正用レンズはフレームにぴったりだったのですが、レイバンのオリジナルは微妙に形状が異なっていたため若干隙間が出来てしまいました。
脱落しないように接着剤でスポット接着したのですが、これで何とかなりそうです。

さて、出来上がったものは左右の色が異なるオッドアイ眼鏡。(オッドアイとは左右の目の色が違うこと)
矯正用の右目ブラウンの方が若干明るいはずなので、右目の視界が際立つのではと考えています。

さて、どうなりますか・・・・・
  2007.10.2
   
PSE 2008ラインナップ

PSEの専属プロ、Diane Watsonによると、10月の第一週にはWeb上で公開されるはずとのことです。

   
ノックの交換

 
X-Force用にアレンジしたフルメタルジャケット510でしたが、使用していたピンノックに曲がりと微細なクラックが発生したため交換することにしました。

ピンノックの材質はGノックと同等のかなり柔らかい材質のようでストレスに弱いようです。
特に、今回のようにノッキングポイントが高くなるコンビネーションではかなり影響が大きいようです。
もともとEASTON製のノックは曲がりやすく変形しやすいのが経験的に分かっていましたが、ピンノックにして短くなったため少しましになるかと思っていたのですがだめなようです。
リカーブボウに使っているアーチャーでも正味寿命がかなり短いようでノック基部から立て割れが入るケースが多いようです。

といことで、少々コストアップになりますが、材料の均一性と精度が高いバイターに変更。
といってもフルメタルジャケットの510では、通常のInsert-Nockではシャフトの径との適合が悪いし継矢をしやすいので使いたくありません。

ということで、いろいろと調べた結果In-Put NockのHunterタイプ・2-95XHを選択しました。
このノックはNavigator 540-430用ですが、BeiterのリボートによりFullmetaljacketでも問題なく使えるとのことなので使用決定しました。

2-95XHはハンターサイズなので通常のインサートノツクの#2サイズと同じなのでストリングが太いCPでもOKです。
また、上下対称(シンメトリータイプ)なのでDループを使用するのに理想的です。
  

EASTON FullmetalJacket 510
アローレングス AMO 25.1/2"
ポイント 120Gr (ブレークオフポイント)
ヴェイン Bohning Micro Blazer Vane ×3 
ノック Beiter In-Out ノック 2-95XH
重 量 347.3Gr
F.O.C 14.1%

実測アロースピード 252fps/27インチ (277Km/h)

ノックが2.3Gr軽量なので全体重量も347.3Grになり、同時にF.O.Cは14.1%とより前重になりました。

2007.9.30

 

PSE・Xシリーズ用ボウプレス


X-Forceの売れ行きが好調のようでTechTalk内のやり取りを見てもX-Forceに関するものがほとんどです。

ただ、Xシリーズ(Mach-XやARのVelocityを含む)は使えるボウプレスが限られているのにハンディブレスを使用してリムを傷めたり、カムをまげてしまうようなトラブルまで発生しているようで、トラブルでダメージを受けたものを他人に売却したりといったひどい例も存在するようです。

セールスページにもアップしましたが、こちらにもPSEがテスト・確認・推奨しているボウプレスの一覧をリストアップしリンクしてみました。

 E.L.P. Bowpress by L.A. Archery メーカーサイトが発見出来なかったのですが、YouTubeにボウプレスの使い方が投稿されていたのでリンクしました。 
 HTM Presses メーカーサイト直リンクです。
スタンダードとエリート仕様がありますが、エリートタイプでないとXシリーズには対応していないようです。 
 Sure-Loc X-Press with USL Adapters メーカーサイト直リンクです。
USL(ウルトラ・ショート・リム)キットが別途必要です。
 Apple Super Pro Press with Parallel Limb Adapters メーカーサイト直リンクです。
アップルパラレルアームにパラレルリムアダプタかPSEが販売しているアップル ボウプレスローラーの追加が必要です。
 C.W. Erickson's Big Squeeze Press
            with Limb Fork Attachment
メーカーサイト直リンクです。
ウィンチ/ベルトタイプのボウプレスで、Xシリーズには別売のリム・フォーク・アダプタが必要です。
 EZ Press by Last Chance Archery メーカーサイト直リンクです。
PSEやARがファクトリーで使用しているらしいパラレルリム用のボウプレスで電動型のPower Pressと手動型のEZ Pressがあります。
リムに接触するフィンガーパーツが何種類かあり、また壁面取り付けも運とも別売しているなどプロショップを意識した製品のようです。
ただ、構造およびアームの移動方向から判断してパラレルリムにしか使用できないと思います。
  2007.9.30

 

X-Force チューニング (レストの上下編)


今日は千代田区の体育館(完全室内)が協会貸切で使える日だったので、30m無風・冷房付き環境でチューニングをしてきました。
チューニングの内容は、レストの上下位置の変更によるグルーピングチェック、ケーブルガイドのオフセット量のミニマムセット等々です。

このうち、ケーブルガイドのオフセット量はドローイングの際のカムのチルト(USAではLean・傾斜という言い方をしているようですが)に大きくかかわってくる要素で、リムのねじれにも大きな影響を与えます。
チューニングといっても簡単で、ケーブルガイドの止ネジを緩めて、ヴェインがケーブルサイドを通過するときにケーブルにヒットしない位置までセンター方向に接近させるだけです。

ただし、多少の含みを置いておかないとリリースが荒れた時にヴェインがケーブルに当たってケーブルの糸を切断してしまうこともあるので注意が必要です。

さて、今度はレスト位置によるグルーピングコントロールなのですが、これもそれほど複雑なプロセスがあるわけではありませんが、根気強さが必要になります。

実射してみて、グルーピングが横散りであればほとんどの場合ノッキングポイントが低いのでレストを下げます。
だんだん下げてゆき、ある点を超えると今度は縦散りに変化するはずです。

縦散りになった場合には、レストが低すぎる(ノッキングポイントが高すぎる)のでレストを上げる方向に反転修正します。

レストの上下(ノッキングポイントの高さ調整)によるチューニング


ヒットパターンが横散りの場合ノッキングポイントが低すぎますので、レストを下げるかノッキングポイントを高くします。

押手が大きく流れたり、トルクを生じたシュートは除外してください。



 

ヒットパターンが縦散りの場合には、ノッキングポイントが高すぎるので、レストを上げるかノッキングポイントを低くします。

ただし、シュート時にあきらかに押手が落ちたり跳ね上がったものは除外して判断してください。


グルーピングパターンがこのようになるレスト位置やノッキングポイントの高さが必ず存在します。
根気よく見つけてください。

いずれの調整も最初は1/8インチ程度の量の変更をお勧めします。

右のようなパターンが実現したら、その位置を再現しやすいように記録するかマークして更に、1/16インチ程度の修正を加えてみてください。

よりタイトなグルーピングが実現できるかもしれません。
 


なんどか、上げ下げを行き来しているうちに、縦横がほぼ均等になるグルーピングタイトな位置が必ず発見できるはずです。
その先はまだあるのですが次回にアップするとして、これだけでもかなりスコアは伸びるはずです。

よく、「私は下手だから全然グルーピングがわかりません」と言い訳をする方がいらっしいますが、冷静に観察していれば必ず傾向は出てくるはずです。ただし、明らかに狙いがずれたと認識できるものは除外して判断してください。

よく、勘違いされるのですがチューニングが良好に進むということは、シュートの瞬間に狙ったところに飛ぶということです。
ミサイルではないので(弓と矢にはコンピュータ制御の追跡装置は内蔵されていないので)狙っていないところにアローが自動的にヒットしてくれることはありません。
もし、あったとすればそれはチューニングがずれているか偶然のなせるわざです。

念のため・・・・・

話がずれましたが、上記の方法でチューニングした結果、最終ノッキングポイントは5/16インチ(シャフトボトム計測)になりました。

やはり、ファールアウェイレストでは、かなり高いノッキングポイントが要求されるようです。

  2007.9.15
X-Force 4th


シューティングマシーン+ペーパーチューンで設定したノッキングポイントの状態で、距離を実射してみました。

アローは下記スペック。
シャフトの種類を変えたのは、FITAのフルラウンドを意識してのことです。

まず50mでシュート、サイトが約20グレイン軽かったPSE Carbonforce 100の時(ノッキングポイント調整前)とほぼ同じ60mでは2mm高くなりました。
ノッキング゜ポイントが極端に高くなったのにサイトが上がったということは、アローが真直ぐに押されるようになり、空気抵抗も最小値になったためと思われます。

実射テスト後、再度レスト周りの組み合わせを変えて、ノッキングポイントは1/4インチまで低くなりましたがそれでもかなり高い印象です。
なんでこんなに高いノッキングポイントが必要なのでしょうか?
先日、商品としてのX-Force(同じCobra Restを使用)を販売しましたが、購入者の場合ノッキングポイント1/8インチで視認で真直ぐに飛んでいました。
ドローレングスはほぼ同じ、スパインも等価のはずなので??

人的要素とも考えたのですが、私の場合にはシューティングマシーンと実射の両方で確認していますし・・・・
弓の個体差としても、どの要素なのか見当がついていません。
もうしばらくテストし検証する必要がありそうです。

PSEのTech Talkにファーアウェイレストでのペーパーチューンに関するやり取りがありましたのでリンクしておきます。
それによるとやはりファールアウェイレストでは、3/8" から 1/2" の高さになるはずだとのことです。


EASTON FullmetalJacket 510

 アローレングス

AMO 25.1/2"

 ポイント

120Gr (ブレークオフポイント)

 ヴェイン

Bohning Micro Blazer Vane ×3 

 ノック

Pin Nock  L

 重 量

349.6Gr
 F.O.C 13.4%
実測アロースピード 256fps/27"   (280Km/h)

ヴェインのピッチは、考えるところあって左ヘリカルピッチとしています。
今回セレクトしたスパインが若干弱めなので、リリーサーを使用するコンパウンドボウといえども多少右より傾向が出やすいため、左側にアローを補正する傾向が強い左ピッチを選択しました。

リカーブボウほどではないにしろ、コンパウンドボウでもスパインによるパラドックスによるうねりが発生(縦方向のポーポイジング・イルカ泳ぎ)しています。

そのため、少しでも早いタイミングでパラドックス現象を解消したかったので、修正力が大きいヘリカルピッチのほうが有利と考えました。

非力なモデルでは、ロングでのダウン率が高くなるかもしれませんが、パワーは十分なX-Forceを使用するのですから・・・・・・

ところで、1インチサイズのマイクロヴェインなので、フレッチャーのピッチ方向が標準のままでは、ピッチが思うようになりません。

仕方がないので、テイル側のピッチ調整用の溝をドリルでさらい振りを大きく改造しました。

 

  2007.9.16
Fall Away Rest (Drop Away Rest)


ここ数年、米国ではゴールデン・キーを代表としたアームテンション可変タイプレストに代わり、アロー発射時にレストアームが倒れこむ、Fall Away Restが流行しています。

ゴールデンキーは会社を解散したらしく、ここ数年市場から姿を消していましたが、かなりハイレベルな技術を持つアーチェリー・ショップ・Spot Hoggのカタログにメインモデルが商品として載りはじめています。
買収されたのかも知れません、単なる在庫整理でなければよいのですが。

いろいろなページを探ってみると、ヴェインクリアランスのメリットを強調している記事が多いようです。
ハンティング人口が多い米国では、最近の初速が速い弓でブロードヘッドポイントを使用する際に、矢飛びをコントロールし安定させるのが難しくなってきたため、BohningのDead-Xのように強引にアローを回転させるシステムや昔ながらのヘリカルピッチのフレッチングが必要になってきたためだと思います。

どちらもヴェインのクリアランスが取りにくいシステムなので、Fall Away タイプのレストへの需要が急増したものと思われます。

それも、かつてのように自然に倒れこむパッシブなタイプでは上昇しつつある矢速には対応できなくなってきたらしく、スプリングテンションを積極的に利用したアクティブなタイプがほとんどで、しかも、センサーコードは以前のようなビニールチューブやただの細い糸が姿を消し、リリーサーロープやタイドループに使用されるように2mmクラスの芯入りの丈夫なナイロンコードが使われ始めました。
これは、反応スピードを速くしたいからだと思います。

また、センサーコードの接続先は以前はケーブルガイドのスライダーが多かったのですが、最近は、ヨークケーブルのようなドローイング時に下方向に動くケーブルにコードの先端を割りいれたり、サービング糸で巻きつけたりするのが主流になっているようです。

ボウメーカーも装着されるレストは最初からFall Awayタイプと決め込んでいる節もあり、ARやPSEの最新モダルX-Forceのようにハンドルに刻むアローのガイドラインを最初からFall Awayレストの標準位置だけに絞ったものもあらわれています。

写真はX-Forceのレスト位置のガイドラインの様子です。

標準位置は、レスト取り付けホールの上側を接点とするラインです。


私もAR-35SD辺りから、Fall Away Restをテストし始めていたのですが、正直なところチューニングがうまくできず苦しんでいました。
一時あきらめて、スピギアのマグネチックレストに戻そうかとさえ考えたのですが、Dead-XやBohningのマイクロヴェインを使ったスーパーヘリカルピッチアローをテストしたかったので、どうにか思いとどまりました。

今回、作業場の改修を機にHooter Shooter (Spot Hogg製のドローイングマシーン兼シューティングマシーン)を1階に降し、チューニングをシューティングマシーンでの実射を中心に出来るようにしました。
しかし、そのシューティングマシーンを使っても、ペーパーチューンでなかなか「ベンツマーク」のペーパーカットが実現できず所謂「ノックロー」の状態になってしまいます。

そこで、ネット上でPSEのTecktalkのようなページを調べまくり、Fall Away restのチューニング情報を探ってみた結果、レストアームのポジションはメーカー指定のガイドライン付近をスタート位置とし、ペーパーチューンでノッキングポイントなどを調整してゆく方法が提示されているのがほとんどでした。

そう、そこまではやっていたのです。
しかも、人的要素を嫌いシューティングマシーンを利用して・・・・・・

ところが、ある記事にFall Away Restではノッキングポイントはフラットではなくかなり高くなるはずとの記述を発見しました。
念のため、ノック下で1/8インチ程度まではやって見ていたのですが、先入観もありそれ以上の高さはありえないと思いこみ試していませんでした。
上記記事の記述者の場合には、最終的には1/4インチ+アルファになったそうなので、私も1/4インチをスタート位置としてテストを開始しました。

結果、3/4インチでほぼベンツマークにすることができ、ペーパーチューンの距離も3点でチェックしてOK。
それにしても、想定以上の高さなのでちょっとびっくり。(後日、いろいろな組み合わせの結果1/4インチになりました)
しかし、ペーパーチューンでの結果はアローのフライト時の飛び出し姿勢を意味するので、これでほぼまっすぐにアローが発射されていることになります。

次の第三土曜日は拠点である千代田体育館が使える日なので、この位置を起点にグルーピングテストに移行する予定でいます。
 


ネットで発見したFall Away タイプのレストのチェックポイント

☆レストアームの高さは、レスト取り付けホールの上側をスタート位置とする。

☆ノッキングポイントはフラットではなくかなり高めになる。

☆カムのシンクロの影響を受けやすいので確実に調整しておくこと。

☆アームの倒れこみスピードが早すぎると、ペーパーチューンでノックローになりやすい。

☆ヴェインのクリアチェックは確実に行うこと。
 

  2007.9.12
   
続・1カム/1.5カム/2カム


ここ数年、2カム、1カム、1.5カムのそれぞれのメリットと使い分けに悩んでいました。

単純に現在のハイパワー・ハイスピードのカムで2カムにすれば、精度も高くカムバランスも完璧。
つまり

「2本のケーブルが同じ長さなので伸び率が近いため安定時期が長いシステムが組めるはずなのになぜメーカーは採用しないのだろう」

と疑問に思って試みたのが前記事の実験だったのですが、やってみて唖然・・・・・

上下カムのシンクロがうまく取れないのです、正確に言うと非常に取りにくく未だにぴったりに合わせられません。
シンクロは2本のケーブルをツイストして上下カムの同期を確認しながら取ってゆくのですが、かなり煮詰まったものの最後の段階でどうしてもシンクロさせることができません。
ケーブルのヨーク部の片側を半回転ツイストしただけで上下カムの回転角度が逆転してしまうのです。

写真の部分を半回転しただけで、1.5カムでヨークケーブルのツイストを2-3回転増減させた程度のシンクロずれを発生してしまいます。

これは非常に大きな変化で、ドローイングをするとはっきりとシンクロのずれを認識できるほどです。特に、アンカーリング直前にストリングが上下に引きずられるのがはっきりとわかります。


左からフラッシュカム・エナジーホイール・プロホイール

原因は、カムのケーブル用トラックの形状によるものだと思うのですが昔HOYTの「フラッシュカム」をテストしていて同じような状況に陥ったことを思い出しました。

ケーブルの半回転では済まず、2本のケーブルの製造上のばらつきによる伸び率の微妙な差を利用して、巻き増し・巻き戻しを組合わせるというハイテクニックを駆使し、やっとシンクロを取りました。
しかし、シュートを繰り返したために発生するケーブルの変化が大きすぎて何度もシンクロを取りなおさなければならず、ついに断念。

ケーブルトラックのカム形状が円形(ラウンド)に近いほどシンクロ調整がしやすく安定性も高いのですがパワーが出にくくなります。
一方、オーバル形状のものではパワーは出るものの、シンクロは非常にシビアです。

最近のカムはオーバル形状のものが多いので、パワーは出てもシンクロ調整はシビアになるのは当然といえるかもしれません。


ストリングトラックとケーブルトラックの組み合わせ形状は

1.フラッシュカム 

オーバルなストリングトラック+オーバルなケーブルトラック

2.エナジーホイール 

円形のストリングトラック+オーバルなケーブルトラック

3.プロホイール

円形のストリングトラック+円形のケーブルトラック

となり、パワーは1>2>3、安定性は3>2>1となります。


写真はARのハイブリッド下カム(左側)と、PSEの2カム用パーツ・シナジーユニバーサルカム(右側)のケーブルトラックの形状を比較したものです。

ARのほうがパワーとスピードが期待できるはずですが、2カムにした場合、ケーブルの長さに対してこれだけ神経質だとメーカーとしては出荷しずらいと思います。
苦労して出荷段階でシンクロを取っても、実射(100-200射)をすると同じ長さのケーブルでも微妙に伸び率に差が出るためシンクロは狂ってしまいます。



2カムの場合、1.5カムよりシンクロずれによるドローフィーリングの「ぎくしゃく感」(特にアンカーリング直前)は体感的に大きくなるので、そんな商品を出荷したらクレームの山になってしまうことは想像に難くありません。
おそらく、そんな理由でメーカーは1.5カムや1カムの開発に熱心なのだと思っています。

1カムや1.5カムでも、当然、ストリングやケーブルの伸びによるシンクロずれは発生しているのですが、気が付きにくく、矢飛びにも影響しにくい所謂「スウィート・スポット」が広いファジーな状態にしやすいのだと思います。

ところで、雑誌の記事で、「1.5カムのほうが1カムよりスウィートスポットが広い」という表現が何回かされていますが逆だと思います。

「スウィート・スポットが広い」=「ファジーな許容度が広い」のは円形プーリーを使用した1カムの方で、1.5カムでは上プーリーが偏芯したカム形状になっているため調整はよりシビアだと思います。

1カムをテストしてもらっていた知り合いの話によると、

「シュートを重ねてゆくうちに振動がだんだん大きくなってくるのだが、シュートしてあまり気持ちが良くない状態になってもグルーピングはほとんど変化しなかった」

そうです。

さて、旧アーチェリートピックス(Part-2)でも説明しましたが、
1カムはストリング兼ケーブルがひたすら伸びてゆく結果、ケーブルに過負担がかかり震動が次第に発生し、同時にストリングが伸びるためドローレングスがどんどん長くなってゆきます。
あるアーチャーに聞いたところ、1回もテンション調整しないで使用していたところ最終的には1インチ以上ドローレングスが変わってしまっていたそうですが徐々にだったので、気がつかなかったそうです。

一方、1.5カムではまずヨークケーブルが伸びシンクロがずれはじめるのですが、そのまま放っておくと第二段階として今度はコントロールケーブルが伸び始めついにはシンクロが逆転してしまうという傾向が出ることが判明しました。(この辺はHOYTでもPSEでも同様のようです)

当然シンクロずれはストリングの上下動を引き起こしますので、振動やアローフライトの乱れの原因となり、その影響は1カムよりシビアに出るはずですし気が付きやすいと思います。

以上の理由からスウィート・スポットの大きさは 1カム>1.5カム>2カムとするのが妥当だと思うのですが・・・・

2007.9.7
1カム/1.5カム/2カム


長い間傷めていた肩と肘の調子がほぼ戻り、いままで人頼みであったテストシュートをある程度自分でできるようになったので、懸案だったいろいろなテストを開始しました。

まずは、X-Forceですが、炎天下で実射してみて「長さや素材が異なる、ストリング/ヨークケーブル/コントロールケーブルの3種類の伸び状態」が大きく異なること、それが原因で上下カムのシンクロが想像以上に早い時間で狂ってくることを確認できました。

では、なぜ各メーカーはこんなに不安定な要素のシステムを競って開発し発表してくるかの理由なのですが、ハイブリットカムのチューニングのページに書いたとおり、売れ筋の主流が3Dでありフィールド・ハンティングなのだからだと思います。

PSEのTech Talk などを読むと、メーカーとしては最初の200射程度経過後のシンクロ再調整を勧めています。

ところで、PSEが2007年10月1日にPSEが2008年のニューラインナップを発表すると予告しています。
メーカーサイドとしても、想像以上に人気を博しあわてて増産しているX-Forceは当然ラインナップに残ると思いますが、「来年はターゲットモデルも充実させたい」とも言っているようです。
彼らの言う「ターゲットモデル」が日本でいう「ターゲットモデル(FITA競技用モデル)」を意味するかどうかは不明ですが、よりFITA向きのものを発表してくる可能性は大きいと思います。

さて、その際に私がFITAターゲットのように矢数の多い長丁場の試合に向いていると考えている2カム仕様のものを発表してくるかどうかは不明です。

2カムでは2本のケーブルは等価(同じ素材・同じ長さ)なので個体差を別にすれば、1.5カムのように素材によるギャップ・伸び変化は最少となるはずなので安定性が増し、矢数が多くなるFITA競技には有利なはずです。

おそらく1.5カムをベースに、または意表をついて1カムかも?などといろいろ考えているうちに一つの実験を思いつきました。

最新のfxカーブのカムを2カム用にシフトしたらどうなるかということです。

なぜこんなことを思いついたかというと、左シュートから再び右シュートに戻したため、LH仕様のセットが余ってしまいました。
「このまま埃をかぶせてしまってはもったいないし愛情を持って接してきた弓達に失礼だな」などと思いながら手元にあった2本のAR-35SD(右用と左用)を並べて眺めていたのですが、その時にこの2本を合体させればテスト用の2カムボウが組みあがるのではと思いついたのです。

もともと、右用と左用のパーツはシンメトリー(この場合には鏡像対称)に出来上がっています。
2カム時代にメーカーは右用・左用のモデルを組上げるときには、右用の上カムを左の下カムに、下カムを左用の上カムに使っていました。
ということは、RHの下カムはそのままで、LHの下カムをRHの上カムとして使えば上下シンメトリー(回転対称)の2カムシステムが出来上がることになります。

ちょっと危険な実験ですが、机上で考えていても仕方がないので実際にやってみることにしました。
ストリングはそのまま使えるし、ヨークケーブルを2本そのまま取り付ければカムの回転角の問題もクリアできそうです。

ということで、実験を開始しました。
さて、1.5カムモデルでは、上カムはヨーク用スプリットケーブルのためのフックを使うためにロングのアクスル(カム軸)を使っていますが、下カムはヨークのフックがないのでショートアクスルになっています。
そこで、LHの下カムのセットをそのままRHの上カム部分に移植しました。

実は迷ったのですが、上カム(正確にはエキセントリックプーリー)の組み合わせでも組上げは可能だと思います。
むしろ、そのほうが組みやすい可能性と理由もあるのですが、今回はドローストッパーの着脱可能な下カムの組み合わせとしました。
この話はいずれ・・・・・・・



AR-SD用カム(これは左右の上カム)


あとは、ヨークケーブル2本とストリングを張り込むだけです。
とりあえず、組みあがったセットのスペックはピーク48#、レットオフ65%、ブレースハイト6.1/2インチとAR-35SDのオリジナルスペックとほとんど変わりません。
(ピークウェイトとレットオフ率はシンクロが完全にマッチしてくるともっと変化するはずですが・・・・・・)

色々と調整上の難しい問題も存在します。
例えば、続きはカムを取り付ける左右位置(スペーサーの組み合わせ)は失敗するとハンドルライザーやリムの破損につながります。
最も難しいのがシンクロの取り方とドローレングスの調整方法なのですが・・・・

この続きは後日アップといたします。

(重 要)

このテストはすべて私個人の責任において実施しているものです。

この記事を読まれて、類似した実験や組み換え等をされた結果発生した「いかなる事態や事故」に対しても責任は負いかねます。
予めご承知ください。

 

2007.8.19

   
相変わらず・・・・・・


ヨーク部の調整はカムの傾きに影響を与える要素なのですが、最新の雑誌などでもブレースハイト時にカムが垂直になることを勧める記事がまことしやかに掲載されています。

この問題は、このホームページでも警告を含めて1999年代からアップしているのですが理解できていない方が多いようです。
もちろん、やり方は人それぞれなのでどちらを選択するかは個人の問題なのですが、あきらかに弓にダメージを与える方法に関しては黙って見ていられません。

1999年代にこれが頻発したときにはヨーク部を一時分岐型にしていたHOYTが、その後セパレートタイプのヨークに変えたのはなぜなのでしょうか?

このやり方をするとHOYTに代表されるスプリットタイプのリムでは貼り合わせ面の剥離が、PSEのようなソリッドタイプのリムでは、リムのVカット部からのクラックが間違いなく発生します。
フルドロー時にそれだけリムが捩られているということなのですが、リムが逝かなければハンドルライザー折損する可能性も大きいのです。

しつこいようですが、どちらを選択するかはアーチャーの自由です。

しかし、その結果弓具が破損したときには自己責任の領域だということははっきりと認識しておいていただきたいのです。

間違えても輸入ディーラーにプレッシャーを与えて、クレームで処理しようとしないでいただきたいのです。力関係で、強引にメーカークレームにすることは不可能ではありません。しかし、その分メーカーがかぶった部分はどこに補填され、影響してくるのでしょうか?????

注意していただきたいこと
2007.8.15
   

X-Force 3rd 




X-Force Target Color

ピークウェイト

55# ( Letoff-70%)

レスト

Cobra Diamond Back Drop Away Rest

サイト

Sure-Loc   Supreme 400
Genesis Adjustable Control Peep 0.40"
Beiter  0.5 Scope

スタビライザー

Vibracheck Freestyle Stabilizer 20"
Vibracheck Offset system + Micro Flex ×2

アロー

Carbon Force Radial  X Weave Pro 100  25.1/4"(AMO)
RPS + 100Gr Field Point
Bohning Dead-X   ノック/ヴェイン

重量:326.2Gr    F.O.C: 10.5%

リリーサー

Carter BK-4

これはサードバージョンです。
最終バージョンは材料・パーツを準備中で2通り「ショートレンジ/フィールド3D用」と「FITA用」になる予定です。
違いはレストのタイプとアローコンストラクションで前者はファールアウェイレスト+Dead-X+Carbon Forceアロー、後者はアームテンション調整タイプのレストとFullmetal Jacket+ピンノック+Micro Blazer Vaneを組み込むつもりです。

2007.8.11

 

フォーム研究

視力とコンセントレーションの維持を考えてのレフティへの転向だったのですが、フォーム上の問題(筋肉の付き方・関節の柔軟性)から結局挫折しました。

いままで、ハードウェア(弓具)を中心に展開してきた研究・レポートだったのですが、この際、フォームやドローレングスなど的中に影響を与えるソフト部分も解析の必要があると考え、解析(?)を開始しました。

とりあえず、仕事場である1階の4方向ビデオを活用していろいろと実験をしてみるつもりです。

左のフィギュアは、補修用のパーツを取り寄せる際に偶然に入手したものですが、関節などの可動部分が良く出来ていて、フォームの研究に役立ちそうです。

とりあえずは、典型的なコンパウンドボウのシューティングフォームを再現してみました。

  2007.8.1