ミスの記録

 

X-Forceのハンドル形状

PSEが最初にX-Force6HFを発表し、その後パリエーションとしてXF7 XF-SS XF-TS等々を次々に発売したのですが、ショートハンドルであるSSやTSのハンドルはともかくロングハンドルであるXF6 XF7 XFLF-SDはすべて同じ形状のハンドルライザーの流用と思い込んでいました。

というのは、PSEのやり方というのは製造したパーツをなるべく多くのモデル間で共有できるように設計されてきていたからです。

例えば、ハイブリッドカム(1.5カム)のドローレングス調整モジュールはHF LFカムのみならずMojoシリーズや別ブランドのメーカーモデル例えばARやBrowningなどと共有できるいわゆる「共通パーツ」なのです。
また、ストリング/ケーブルのパーツは同じモデル内ではドローレングスが異なってもすべて同じ長さ仕様のものが使えます。

これは、製造コストの低減を意味し、それによってPSEのモデルは対コスト比性能(コストパフォーマンス)が高い製品として出荷されているのです。

ターゲットモデルに熱心なHOYTなどもなかなか良い弓を製造するのですが、こちらは同じモデル内でドローレングスによってカムのサイズ、ストリング/ケーブルのコンビネーションも異なってくるため、開発・製造コストが非常に多角なるのは避けられません。

現在、HOYTの上位モデルは日本国内で20数万円の価格(希望小売価格)がついていますがPSEの場合にはほぼ半分です。
価格の差はPSEのモデルが安物なのではなく企業努力の差といっても過言ではありません。

前置きが長くなりましたが、そんな先入観もあり、XF-LF-SDが手元に到着したときに、PSEのやり方なのでライザーはXF6 HFのものと同じものだと思いこんでいました。
そのまま、いろいろな実験のレポートしてしまいました。

プロショップとして非常に恥ずかしい失敗ですが、あえて長年にわたる失敗リストに計上した次第です。

写真上がXF LF SD、下がXF6のハンドルライザーでピボット位置が1インチ異なります。つまり、XF6のライザーの方がリフレックスの度合いが強いということなのです。

  2008.6.25
   
ベアシャフト
 

ベアシャフトチューニングでアローの重量、FOCがフレッチングシャフトと一致していなければ意味がないと考えた末、ヴェインの変わりに金属テープをシャフトに巻きつけることを思いつきました。

ハンズでアルミ、ステンレス、ブチルなどの粘着剤付テープを購入し実際にやってみたところ、重量・FOCともぴったりにできました。しかし、いろいろとテストしているうちに少しだけフィーリングが違うことに気がつきました。

念のためスパインテスターで計測してみるとスパイン値が3ー4固くなっています。この数値は新品のシャフトとへたってしまったシャフトとの違いくらいの範囲なのです。これでは、スパインの違うシャフトを比較しているのと同じになってしまうので意味がありません。

ベアシャフトチューニングは、動的スパインをコントロールするための手段なのですが、最低でも比較するシャフトの静的スパインが一致している必要があります。

というわけで、テープによる重量・FOCの調整は断念し、ノックに金属片を挿入する方法に切り替えました。これなら少なくとも静的スパインに差異は現れません。存在するのはヴェインの空気抵抗だけのはずですが・・・・

 

2003.2.2

 

過去における失敗リスト
アローポイントのチェンジをしようとして、ガスコンロを使いアルミシャフトを焼きなましにしてしまった。(学生時代)

 

スタビライザーのパイプにスプレー式のウレタンダンプ剤を充填注入しようとしたが、ガス圧のためにウレタンが逆流噴出して部屋中(天井まで)にウレタン剤を撒き散らしてしまった。

 

ピープホールを交換しようとして、誤ってカッターナイフでストリングをカット。あわててボウプレスにセットして事なきを得た。

 

リリーサーのタイミングを調整中、暴発を引き起こして引手で自分の顎をヒット。気が付いたら、地面にひざをついていました。

アッパーをくらったボクサーの気持ちが良くわかりました。

 

2000.9/15 

 

ベアシャフトチューニングの失敗
 

ベアシャフトチューニングという方法が紹介され、初めて実行してみた時に思い付き、フレッチシャフトとベアシャフトを見分けやすいようシャフトのカラーを変えました。

フレッチシャフトはレギュラー(ノーカラーのX7)、ベアシャフトにはブラックシャフトを使ったのです。

ところが、どうやってもベアシャフトが下にヒットしてしまうのです。実射では結果が良かったチューニングなのになぜなのかと思っていたところ、Kアーチェリーのオーナー沖野氏よりカラーシャフトとレギュラーシャフトでは重量が異なると教えてもらいました。

そこで、ベアシャフトもレギュラーに変更したところ、10メートルでベアシャフトとフレッチシャフトがほぼ一致。カラーと重量の関係に気が付かされたものです。

もっとも、グルーピングがもっともタイトな位置はこれよりノッキングポイントが1ミリほど上の位置でした。

リカーブボウの場合、適合するノッキングポイントは射角より異なるのです。30メートルでもっともグルーピングするノッキングポイントの位置と90メートルでベストの位置は異なるのです。

ショートハーフをメインにシュートする方には50メートルの射角でのチューニングを、FITAのフルラウンドを目標にされる方は当然ファイナルに出場することを前提に70メートルでチューニングされることをお勧めします。

後年、グレイン秤を借用してノックやヴェイン、シャフトの重量を実測したところ、なるほどカラーによって重量が違うことを改めて認識しました。

ノックでいえば、不透明なものより透明なもののほうが重量があるのです。透明なものほど密度が高いということなのかと思います。

ヴェインでもカラーによって想像以上に重量は違っています。コックフェザーのみカラーを変えるデザインは多く見受けられるのですが、神経質に考えるのであれば3枚とも同じカラーのヴェインを使用したほうが良いと思います。

スピンウィングやカーリーヴェインのようなフィルムヴェインでもカラーが違うと硬さも重量も異なっているようですから3枚統一することをお勧めします。

 

2000.1/26  

 

ペーパーチューンの失敗
 

ペーパーチューンは、アローの動作を判定する意味では非常に有効な手段なのですが、最低でも3個所の距離から行う必要があります。

2個所では不幸な一致という奴が発生する可能性があるのです。

この距離を変えてというのが結構面倒くさいものなので、ある日考えてペーパースクリーン3枚を一直線上に並べシュートする方法を思い付きました。

これほど画期的な方法はなとい思い実施したのですが、結果は・・・・・・

どんなシュートをしても2枚目以降はきれいなカットになってしまうのです。

つまり、1枚目を貫通した時にアローは紙の抵抗できれいに修正され2枚目以降は直線で飛んでゆくのです。

発想は良かったのですが・・・・・

でもこのスクリーンを一直線上にならべて解析する方法は有効なのです。

抵抗がまったくないスクリーンが存在するのであればです。

たとえば、電磁スクリーンのようなもので通過時に断面が解析できればよいのですが、開発にはかなりコストがかかるでしょうね。

 

2000.1/25   

 

レストをめぐる失敗(リカーブ編)
 

学生時代に伸び悩んだ時期があり、いろいろ考えた末にレストの位置をピボットポイントに近づける事を思い付きました。

ハンドルの中心は、ピボットにあるためレスト位置もピボットポイントに近いほどローリングの影響を受けにくく、しかも、ノッキングポイントもより低くできるはずだと考えたのです。

ちょうど、現在のプランジャホールがピボットの真上にありこの位置がトルクの影響を受けにくいと言われているのと同じような発想なのです。単に軸方向が違うだけです。

(当時の弓はクッションプランジャーがついていなかったためレストの上下位置は自由にできたのです)

3大学によるオールラウンドの定期戦の前日だったのですが、つい誘惑にかられレストをぎりぎりまで下げてみたのですが、30メートルのインドアでは結果は良好でした。それまでよりもグルーピングがあきらかにタイトになっていました。

次の日の試合には意気揚々と出向いていったのですが、試射の段階からアローが的前で失速し地面にヒット。サイトをいくら下げても的にのらずパニック状態に。3エンドをパニックのまま終了しふと弓を見るとレストの下側のシェルフ部分に筋がついています。

ここではっと気が付いて、アローのヴェインを見るとヴェインにも擦れた後が・・・・

あわててレストを以前の位置に貼り変えて、シュートするとアローはきれいに飛びやっと的にのるようになりましたが、動揺が収まらずついにメンバーチェンジをするはめに。

レストを下げることにより、ローリングの影響は確かに小さくなりグルーピングも改善されたのですが、ヴェインのクリアランスをまったく考えていなかったため、ヴェインがハンドルにヒットしていたのです。

30メートルではあまり大きな影響はなかったのですがさすがに90メートルではそうも行かず悲惨な結果に終わってしまいました。

 

2000.1/24  

 

レストをめぐる失敗(コンパウンドボウ編)
 

コンパウンドボウも初期のころは、バーナーレスト(ファールアウェイタイプ)を使用していたのですが精度の問題とレストアームのへたりにうんざりしていたところ現在主流になっているシュートスルータイプのレストが登場。

すぐに飛びついたのですが、レストアームのスプリングの硬さがどのような影響を与えるのかがわからないため、スプリングを全くきかない状態にしてシュートしていました。

ホームグラウンドの練習場(30メートル)では結構調子が良かったのですが、これもトラブルが試合中に発生したのです。

50・30メートルのショートハーフの試合だったのですが、途中でアローが上側にヒットしはじめたのです。

おかしいなと思いながら、そのままシュートしていたところ今度は突然アローが地面を直撃をしはじめたのです。地面にヒットしたアローをチェックしたところ、ノックがお尻を跳ね上げるような格好で大きく歪んでいるのです。

 

 

それも、一本ではなくシュートしていたアロー全部がなんらかの格好でノックが同様に歪んでいました。とりあえず、ノックがまともなものを選別して試合をなんとか終了しましたが、結果は悲惨で最下位。

リカーブボウでは、リリースによる横方向のパラドックスが大きく発生しますが、コンパウンドボウでは縦に発生していることにこの時気がつきました。

特に、ボウレングスが短いコンパウンドボウではフルドロー時のストリングの角度が鋭角にちかいためノックにかかるストレスは相当な量になるようです。

この結果、発生した縦方向のパラドックスを解消するためスプリングテンションが可変になっていたのです。つまり、コンパウンドボウではクッションプランジャーと同じ機能のものを縦にセットする必要があったのです。

この時まで、ノックはバイターの12−1(Sサイズ)を使っていたのですがこの後は12−2(Lサイズ)に変更し強度を増し、ストレスに対応するようにしました。

もし、アルミアローのスウェージングタイプ(テーパー形状のテイル)をコンパウンドボウに使われている方がいらしたら、ユニブッシュを装着するタイプに切り替えることをお勧めします。ノックにかなりのストレスがかかるため危険な場合も想定できるからです。

使用しているシャフトがX7ならエクリプス用のユニブッシュが入手できるはずですからテーパー部分をカットして改造することをお勧めします。

(ただし、肉厚が16系のものは2000年に製造中止になってしまったため在庫のみになってしまいます。)

XX75やその他のシャフト用のユニブッシュはかなり前に製造中止になっているのでシャフトの買い直しを考えた方が良いかと思います。

ただし、肉厚が13系のシャフトならX7の14系のユニブッシュが流用できます。

 

2000.1/24 

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