ドローレングス選択資料

適正ドローレングスを確認するには、左図の「アームスパン」を計測し下記の式を利用して算出してください。

ドローレングスの判断材料として、身長で判断する方法が説明・提示されることがありますが、実質的な腕の長さであるアームスパン(両手を広げたときの長さ・ボクシングで言うリーチ)で判断したほうがより現実的で正確です。

一般に「身長=リーチ」といわれていますが、日本人の多くは「身長>リーチ」が多いようです。

リーチが短い人が無理に長いドローレングスで弓を引こうとすると、筋や関節、頚椎などを痛めやすいばかりでなく、リリースも膨らみやすくなるためアローの飛び方も荒れてしまうことが多くなります。

日本人は「矢尺コンプレックス」の方が多いらしく、少しでも長く引き込もうとする傾向が強いようですが、良い結果は期待できないと考えたほうが良いと思います。

アームスパンは上図の距離を計測してください。

 

こちらは、ほぼ理想的なドローバランスです。

ストリングと押手のクリアランスも取れていますし、リリース時も膨らんだりしないうえ、ハンドルに与えるトルクも最小で済むはずです。

 



こちらはありがちなフォームですが、引手がインラインにあり押手の肩も入り込んでいるため、ドローレングスも長くなりアーチャー自身に充実感があるのですが、リリースしテンションから解放されるとハンドルは振られ、リリースは間違いなく外に膨らんでしまいます。

また、頸筋にもかなり強いストレスがかかっているため、このままのシュートを続けていると首の頸椎を痛めたり、ひじの関節を痛めることも多いようです。

特に、高齢者になるほど頸椎や肘の関節の痛みは治りにくく致命的な障害になりやすいので注意が必要です。

 
   
 


下表は上記式で計算結果を一覧にしたものです。

適正ドローレングスはAMO(ATA)スタンダードに準拠した表示です。

 フルドロー時のストリングからピボット+1.3/4インチ前方位置での計測値となります。

☆AMO:  
Archery Manufactures and Merchants Organization  
 


ATA:   
Archery Trade Association  (2003年AMOが改編され新組織になりました)

☆コンパウンドボウのドローレングス設定
ほとんどのメーカーのコンパウンドボウはATAスタンダードに従ってドローレングスを表示していますが、メーカーによっては多少の前後があります。
ご留意ください。

適正ドローレングス
アームスパン 
(Cm)
ATA・AMOドローレングス
(インチ)
グリップ計測
(インチ)
グリップ計測
(Cm)
アームスパン 
(Cm)
ATA・AMOドローレングス
(インチ)
グリップ計測
(インチ)
グリップ計測
(Cm)
140 20    18 1/4 47 170 26    24 1/4 62
141 20 1/4 18 1/2 47 171 26 1/4 24 1/2 62
142 20 1/2 18 3/4 48 172 26 1/4 24 1/2 63
143 20 3/4 19    48 173 26 1/2 24 3/4 63
144 20 3/4 19    49 174 26 3/4 25    64
145 21    19 1/4 49 175 27    25 1/4 64
146 21 1/4 19 1/2 50 176 27 1/4 25 1/2 65
147 21 1/2 19 3/4 50 177 27 1/4 25 1/2 65
148 21 3/4 20    51 178 27 1/2 25 3/4 66
149 21 3/4 20    51 179 27 3/4 26    66
150 22    20 1/4 52 180 28    26 1/4 67
151 22 1/4 20 1/2 52 181 28 1/4 26 1/2 67
152 22 1/2 20 3/4 53 182 28 1/4 26 1/2 68
153 22 1/2 20 3/4 53 183 28 1/2 26 3/4 68
154 22 3/4 21    54 184 28 3/4 27    69
155 23    21 1/4 54 185 29    27 1/4 69
156 23 1/4 21 1/2 55 186 29    27 1/4 70
157 23 1/2 21 3/4 55 187 29 1/4 27 1/2 70
158 23 1/2 21 3/4 56 188 29 1/2 27 3/4 71
159 23 3/4 22    56 189 29 3/4 28    71
160 24    22 1/4 57 190 30    28 1/4 72
161 24 1/4 22 1/2 57 182 28 1/4 26 1/2 68
162 24 1/2 22 3/4 58 183 28 1/2 26 3/4 68
163 24 1/2 22 3/4 58 184 28 3/4 27    69
164 24 3/4 23    59 185 29    27 1/4 69
165 25    23 1/4 59 186 29    27 1/4 70
166 25 1/4 23 1/2 60 187 29 1/4 27 1/2 70
167 25 1/4 23 1/2 60 188 29 1/2 27 3/4 71
168 25 1/2 23 3/4 61 189 29 3/4 28    71


☆適正ドローレングスは主にコンパウンドボウのドローセッティングを決定するための資料です。
 矢尺(アローレングス)とは別物ですのでご注意ください。

☆計算式はすわりの良い範囲で「1/4インチ範囲に丸めて」ありますのでガイド資料としてご活用ください。

☆アローレングスは一般に「グリップ計測の長さ+1インチ(シャフトのカット面)」がミニマムと考えられています。
 これは、フルドローにおけるレストからのアローダウン時の安全リミットと考えてください。
 ただし、安全に設計された「オーバードローレスト」を使用する場合にはこの限りではありません。