コアトルヘッドについて

 

コアトルヘッドのシンボルはアステカ神話に出てくるケツァルコアトルの頭部です。

Quetzalcoatl(ケツァルコアトル)はメキシコ神話に出てくる文化をつかさどる神で、「明けの明星」、「復活の神」でもあります。

いけにえを要求するアステカの神々の中でケツァルコアトルへの供物は美しい蝶の羽根であるといわれています。

彼は、ほかのいけにえを要求する神々との戦いに敗れた時に、「私は一の葦の年(アステカの暦)に復活するであろう」と宣言してアステカを立ち去ったといわれています。

スペイン人コルテスにアステカ帝国が滅ぼされたのがこの「一の葦」の年でした。

右の図が「葦(アカトル)」のイメージです。

詳しい調べがついていないのですが、このシンボルは「葦」と同時に弓矢の矢をあらわしているそうです。

ところで、ケツァルコアトルの意味ですが、正確には、ケツァル・コ・アトルらしいのです。

ケツァルとはカラフルな美しい羽をもった鳥の名前、でグァテマラの国鳥にもなっている珍しい鳥です。

コ・アトルとは蛇の意味で「水辺にいるもの」というような意味をもっています。

つまり、ケツァル・コ・アトルとは「羽をもった蛇」言い換えればドラゴンのことです。

似たような神様はほかの南米諸国にもいて、マヤでは「ククルカン」、インカでは「アマル」などがそうです。

ケツァルコアトルは多面性をもった神のようで、風の神「エエカトル」、雨の神「トラロック」などはケツァルコアトルの分身であるといわれています。

さて、このケツァルコアトルを私のシンボルマークにしたのは、パラドックス現象により蛇行しながらフライトしてゆくアローが「羽の生えた蛇」のイメージそのものだったからです。

そして、私の生年は辰の干支。つまりドラゴンのイメージでもあるのです。

 

 

 

 

シンボルマークのドローイングスタイルは、エジプトのラムセス2世が戦車の上で弓を引いている有名なレリーフの影響を受けています。

いろいろなスタイルを試してみたのですが見た目のバランスはこれが一番でした。

ケツァルコアトルの原図は最初のパソコンであるFM−11時代のお絵描きソフトで作った線画です。

もともと両手を広げているスタイルだったのですが、これをスキャンしイラストレータでトレース。

イラストレータ上で右腕を曲げてフルドローのポーズに変身させそれに弓(コンパウンドボウ)を組み合わせました。

仕上げは、フォトショップでビットマップデータに変換し彩色したものです。

 

 

 

紋章学を我流で研究しながらこのシンボルを作成しています。

かなり近い線までいっているとは思いますが、例えばカラーの使い方などは正規表現を外れています。

ヘルメットは私の姓をナワトル語のシンボルで表現しており、一番上は「キアウィトル」(雨)、次が「カリ」(宮殿)。

盾は「コンパウンドボウを引くケツァルコアトル」

サポーターは魚座のシンボル2匹の魚

(普通は矛盾や二面性を表現するため向いている方向が違うのですが、この辺が私のへそまがりなところ・・・・これも一種のパラドックスか)

モットーの意味は「矢はすでに放たれて大空にある」です。この言葉はアルゼンチンのフォルクローレの神様「アタワルパ・ユパンキ」のレパートリーの中の一曲「矢は放たれた(La Flecha)」の歌詞から流用させていただきました。

さて、このシンボルマーク、まだなにかもの足りないので構想を練っています。

 

 

 

 

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2000.10.4